青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

味スタに向かって青赤ロードを歩こう!【20周年記念レポート/無料公開】

◆飛田給駅を降りると!?

 1998年10月1日に産声を上げたFC東京が、いよいよきたる2018年10月1日にクラブ創立20周年を迎える。あす9月29日に味の素スタジアムに於ける20周年記念試合、J1第28節「FC東京vs.清水エスパルス」では『調布の日』と題して様々なイベントが催されるが、その一環として、ホームタウンの調布市とクラブがある仕掛けを施していることがわかった。
 京王電鉄との協力で29日の始発から京王線飛田給駅の列車接近メロディが応援歌(「You’ll never walk alone」「東京ブギウギ」)になる件が話題になっているが、その飛田給駅を降りると、なんと!

 飛田給駅北口のマクドナルド側とますや側の両方、しかもゼビオの前までの、スタジアム通りの車止めすべてが青赤化されたのだ。以前にも車止めを青赤にしたことはあったが通り全体を装飾したのは今回が初めて。加えて常設というのがうれしいところだ。
 この青赤テープは反射材を使用したもので、たんにクラブカラーに彩るためではなく、安全対策も兼ねている。

 ちなみにこちら(↑)は昨日27日の青赤化作業開始前に撮影した写真。「試合前までに作業を終えてください」というFC東京の依頼に対し、調布市の職員は晴れ間を狙って速やかに作業。辺りが暗くなるまで(↓)に半分ほどの作業を終えた。

 そして冒頭に掲載したとおり、本日28日にめでたくスタジアム通りの車止めがすべて青赤になった。

◆チームの進化とクラブの深化

 トップチームは現在、クラブ史上初となるJ1リーグ戦で3位以上のフィニッシュをめざしている。この成績だけでも20年の歩みを感じられるが、飛田給駅前の“フル青赤化”は、Jクラブがめざすべき地域密着もこの20年で深まってきている証だといえるのではないだろうか。
 開設から25周年を迎えたJリーグでは社会連携、地域連携を重視し、5月15日のワークショップで「Jリーグをつかおう」というキーワードを打ち出した。その理念に呼応し、クラブスタッフがFC東京を「つかって」地域の課題を解決していく、そんな連携の方法をホームタウンとともに常日頃考える関係性から、この仕掛けは生まれた。

 東京の西を基礎に生まれたFC東京とホームタウンとの関係は、そうして少しずつ深まってきている。
 調布市では、副市長をリーダーとして、職員がFC東京と連携するための公式プロジェクトチームが発足したほどだ。29日から調布市文化会館たづくり2階北ギャラリーで開催する『20周年写真展』は、スポーツ振興課の職員が企画・設営・運営のほとんどを担うという。
 クラブのスタッフが調布市役所に赴くと、FC東京を応援する職員たちとのあいだで談義となり、ひとりでに企画会議が始まる。青赤に対してホットな現場は小平グランドや味の素スタジアムだけでなく、街のなかにも存在するのだ。

 チームがより上位をめざしてより進化するなら、クラブは地域に根ざすべくより深化する。その両方を、20周年のいま、FC東京は少し体感できるようになった。この先の25周年、30周年のときにも、それぞれの“シンカ”を感じられるようであってほしい。
 あす29日、飛田給駅を降りて青赤に彩られたスタジアム通りの路面を踏みしめるとき、それが未来に向けた最初の一歩となる。

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「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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そのほかコラム、ニュース、などなど……
新聞等はその都度「点」でマスの読者に届けるためのネタを選択せざるをえませんが、自由度が高い青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジンでは、より少数の東京ファンに向け、他媒体では載らないような情報でもお伝えしていくことができます。すべての記事をならべると、その一年の移り変わりを体感できるはず。あなたもワッショイで激動のシーズンを体感しよう!

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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