ディエゴ オリヴェイラ、ペロッチ、鈴木準弥が小平市の小学校を訪問【無料公開】
6月14日につづき、FC東京選手会は15日、各地で小学校訪問を実施した。ディエゴ オリヴェイラ、ペロッチ、鈴木準弥(以上背番号順)の3人は小平市立小平第十四小学校を訪問。体育館でシュート練習のほかミニゲーム等に興じ、最後は児童からの質問に答え、プレゼントを贈るなどしてふれあった。
質疑応答のなかで、各選手の幼少期もうかがいしれた。鈴木は6歳からサッカーを始めたきっかけは、その頃泣き虫の子どもだったことにあると告白した。
「幼稚園の頃、とにかく泣き虫で、泣きまくっていて。親が『どうしたらこの子、友だち出来るのかな』と考えてサッカーに通わせられて、そこからです。きっかけは友だちづくり。泣き虫だったことが原因です」(鈴木)
ペロッチとディエゴは王国ならではの経歴を詳しく説明した。
「私の場合で言うと、ブラジルから来ているんですけど、みんな知っているかわからないですが、ブラジルではサッカーが有名で、みんなサッカーが好きなんです。ブラジルの男の子というのは、いちばん始めにお父さんお母さんからもらうプレゼントがサッカーボールなんですね。そこから遊び始めてサッカーをするということなので、小さい頃からサッカーをやりました。真剣にプロ選手をめざそうと思ったのは14歳のとき。家から出てほかの(地域の)クラブに行きました」(ペロッチ)
「自分もブラジルから来ていて小さい頃からサッカーを始めたんですけど、ブラジルの男の子というと、ほとんどが将来の夢にサッカー選手を挙げます。もちろん自分も小さいときからそういう夢を持ちながらサッカーをやってきました。自分の場合はサッカーを本当に真剣にやり始めたのは16歳の頃。高校生だからちょっと遅いくらいですね。フットサルをやり始めて、そのあとみんなが知ってる芝の上でやるサッカーを始めて。ブラジルではみんなサッカー選手をやりたいというライバルが多いので、そのなかで一所懸命気持ちを入れてやらないとサッカー選手にはなれなかった。ようやく、なんとかサッカー選手になれましたけど、非常に難しかったです」(ディエゴ)
ディエゴにしろペロッチにしろ、まず遊びで基本を身につけ、ジュニアユースまたはユース年代になってからクラブで本格的にサッカーを始めるという経緯を辿ってきていることがわかった。ペロッチが子どもたちに「サッカー選手をめざしている人はいますか?」と“逆質問”すると手を挙げたのは5人。この中にディエゴのシャツを着た男子児童もいて、ミニゲームではいい立ち位置をとりながら選手たちとのボール保持に加わり、見事なゴールを決めたことから、ペロッチはその子を抱き上げる喜びよう。3人ともしっかりと子どもたちに向き合い、親しもうとしていた。
◆ペロッチと一問一答
ミニゲームでは自らも丁寧にヘディングで落とすシュートでゴールを決めていたペロッチ。日本に来てからは初めてとなる小学校訪問の感想を訊いた。
──小学生の頃は家の近くや路上でサッカーをしていたのか?
(Si、Siとうなずきながら)さきほども言ったように、私たちはいちばん初めに贈られるのがサッカーボールですので。お父さんでも、おじいちゃんでも、友だちでも自分を連れて行ってくれて、公園や道路でサッカーをしたり観に行ったりということはしていました。
自分の街というのは田舎だったので、クラブもあまりなかった。だからみんなで近所の子を集めて、そのまま道路のところでいわゆるストリートサッカーをいっぱいしていました。
──ブラジルでプロサッカー選手をしていたときに子どもと触れ合ったことは?
私たちの国でもこういう活動はあるんですけど、小学校に行くのではなく病院に行ったり、障がい者の子がいるところに、元気を出してもらおうと赴くことが多かったです(※慰問活動が主であるもよう)。
──日本では初めての地域活動だったと思うが、ブラジルとのちがいは?
ブラジルの子どもたちとはちがいがあって、ブラジルの子どもだと、悪いわけじゃないんですけど、こういう催しをするにしてもなかなかまとまらないし、先生の言うことをきかないところもあります。日本の子どもたちは今日、こうやってしっかり先生の言うことをきいて指示に従いますし、あとよく私たちで話をしているんですけど、子どもたちがひとりで歩ける治安のよさも含めて、日本とブラジルは非常にちがうと思います。
──ディエゴのシャツを着た子が、サッカーが巧かったみたいだが。
巧かったと思います。ディエゴがここ(小学校)で1週間勉強して、あの子どもが1週間ウチ(FC東京の練習場)で練習したら、もっと巧くなるかもしれない(※ディエゴが学校で勉強することが嫌いだと知っているペロッチの冗談で、隣で聞いているディエゴもこれには苦笑い)。
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