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バングーナガンデ佳史扶が帰京! 日本代表キャップ1を記録した心境を語る【Pick Up/無料公開】

 

 
 3月28日、「キリンチャレンジカップ2023」日本代表対コロンビア代表に出場し、初の代表キャップを記録したバングーナガンデ佳史扶が激動の2週間を終えての心境を語った。
 

 
 A代表でのデビュー戦となったコロンビア戦を、佳史扶は「めちゃめちゃ緊張しました」と、振り返った。
「アップもガチガチに緊張していてボール回しも全部獲られてまずい感じだったのですが、そこで気持ちが吹っ切れました。東京の時から、アップがあまりよくないと、試合の入りでいい感じに力が抜けることが自分の感覚でありました。(だから)アップの時からミスをしても、いい感じで試合に入れると言い聞かせていました」
 

 
 入場して国歌を歌っていると、日本代表としてピッチに立っているんだという実感が湧き「緊張よりはテンションが上がりました」という。4-2-3-1の左サイドバックで先発し、後半14分に退くまで約60分間プレー。左サイドが本職の左利きの選手としてチームに安定性をもたらしたように映ったが、佳史扶自身は自らの出来に満足してはいなかった。
 
「自分の正直な感覚で言うと、あまりよさは出せませんでした。ディフェンスの部分で1失点目、自分のところでやられてしまいました。そこまで評価はあまりよくないというのが正直なところです。そのなかでも、三笘薫選手(ブライトン)とのサイドでの連携は、試合の2日前からずっと話し込んでいたので、いくつかうまくいったシーンがありました。結果につなげることができなかったことは課題です」
 

 
 結局プレー機会のなかった国立競技場のウルグアイ代表戦も、後半のアップ中に「呼ばれるかな、呼ばれたらどうしよう」と緊張していたという佳史扶。練習の段階から「サイドバックはチャンスがあるな」と思っていたが、その後「次のコロンビア戦は出場するかもしれない」と気持ちを切り替え、準備を進めていたという。その成果が出た格好ではあるが、長友佑都との競争に打ち克ちFC東京でのレギュラーポジションを掴み、日本代表に選ばれた身からすれば、こんなものではないという想いが強くあらわれたのかもしれない。
 

 
 とはいえ、世間が認めたポイントについては本人も自覚していた。
 
「(代表は)東京と似たようなサッカーでした。サイドバックが中に入ったり、ウイングとサイドバックの関係性で崩すようなサッカーをしていました。そこは、感覚的に慣れていたので、他の選手よりもスムーズに試合に入れたと思います。(セットプレーのキッカーもしていたが?)前日、前々日の練習でキッカーになるかもしれないとわかっていました。東京ではあまりいいボールをここ数試合蹴れていませんでした。肩の力を抜いて一本しか蹴っていないのですが、本当に狙い通りの場所に蹴れたので自信になりました。東京でも出せるようにしていきたいです」
 

 
 長友佑都の背番号5を継承したことについては「まだ同じレベルにも行くことができていないと思っているので、これから5番になるかわからないですが、変わらず全力を出し、東京のサイドバックはこういう感じだと見せつけていければと思います」と、頼もしい一言。コロンビア戦で傷めた箇所の診断結果が気になるところではあるが、飛躍のための大きな一歩を踏み出し、足跡を刻んだことだけは間違いない。
 

 
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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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