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長友佑都「たくさんの人に Jリーグの、FC東京のファンになってもらえるようなプレーをしたい」5万人超えなるか、国立決戦への覚悟【国立競技場開催J1第30節京都サンガF.C.戦に向けて/無料公開】

 

撮影:後藤勝


 明日9月18日に国立競技場で開催されるJ1第30節京都サンガF.C.戦で、FC東京がクラブレコードの48,521人を超える観客動員を狙っている。一説には5万人超えの可能性もあると言われる大舞台。この決戦に臨む長友佑都が、国立競技場で首都クラブが試合をすることの意義と、そこへと向かうに当たっての覚悟をこう語った。
「日本を代表するスタジアムである国立競技場で首都クラブであるFC東京が試合を開催出来るのは喜ばしいこと。すばらしいサッカーをしてたくさんの人にJリーグの、FC東京のファンになってもらえるようなプレーをしたい」
 そのためには大増量1,500発の花火も重要だが、なにより東京が強度の高いハードワークでプロの凄みを伝えることが重要だろう。ヴィッセル神戸戦で前からプレッシャーをかけられなかった事態を繰り返してはいけない。長友もその点はよく理解していた。
「ポゼッションをすることは大事ですが、そのために前からプレッシャーに行って攻撃的な守備でボールを奪えないと優位なポゼッションは出来ないと感じています。神戸戦はずるずると下がってボールを奪っても一人ひとりが疲弊し、相手ゴールまでの距離が長いなどの問題がありました」
 
◆バランスを保たなければいけない
 

Photo by Ayano MIURA(撮影:三浦彩乃)


 神戸戦で背後を気にするあまり前からプレッシャーをかけられなかった問題についての修正はおこなったか──と訊ねると、アルベル監督は頷いた。
「まさしく、ここ数日選手たちにまず伝えたのは我々の長所を取り戻そうというメッセージでした。我々が少し失っている部分をあらためて取り戻し、もとのチームに戻りたい。それが明日、すばらしい場での京都戦であることを祈っています」
 長所とは強度の高さだろう。対戦相手の京都も強度が高いプレーを志向しているが、強度で上回ることがポイントなのだろうか?
「もちろん、我々の長所のひとつはインテンシティです。彼らと同じ強度で臨まなければいけません。そして高い強度を保ちつつ、我々のスタイル、我々のクオリティの高いプレーを表現したいです」
 アルベル監督が言っているのは、ボールを保持することは出来ているので、強度を取り戻せばバランスのいい強いチームになれるということだった。
「バランスは重要です。ただまだバランスを保てていないがゆえに今シーズンは不安定な試合があります。ボールを保持することに傾きすぎてゴールに向かわないことが増えたり、その反対にゴールへと急ぐあまりボールを保持出来ないというバランスの悪さがあります。だからこそ我々は時間をかけていいバランスを常に保てるように成長しなければいけません。守備のアグレッシヴさ、ゴールへと向かう意識、そしてボールを保持するというバランスです」
 味の素スタジアムで試合が出来ること、そして調布をはじめとする東京西部の人々への感謝を示しつつ、東京は大都市であるというイメージを持つ自分のような海外からの来訪者のことを考えれば──という注釈を付けて国立開催の意義を「東京という名前を背負うチームとしてはやはり東京の中心で試合が出来たほうがよい。プロスポーツとはエンタテインメント。東京という名を背負っているからには中心地がより試合にふさわしい場であると思う」と述べた。ガンバ大阪戦に次ぐアピールのチャンス。花火を上回るプレーで、観る者を納得させる使命がアルベル東京にはある。
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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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