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J1か、J2か。決戦を前にした両監督の心境【無料公開/J1参入プレーオフ決定戦前オンライン記者会見概要】

 

左上から右下に向かって曺貴裁監督、大木武監督、上福元直人、佐藤優也


 
 J1参入プレーオフ決定戦に出場する京都サンガF.C.から曺貴裁監督、上福元直人、ロアッソ熊本から大木武監督、佐藤優也が11月11日13時30分、試合二日前のオンライン記者会見に臨んだ。
 
 FC東京のファンにとっては平川怜が所属する熊本が参謀に長澤徹ヘッドコーチを擁する京都に挑む構図の一戦。志を同じく選手とスタッフが集まりひとつの戦い方を確立した熊本が、質の高い個の力を有する京都に勝てるのか。熊本はボール支配の面を強調されがちがハードワークを貫徹する戦闘的な集団でもあり、強度の高い京都とのせめぎ合いも見どころとなる。この試合を前に両監督が語った心境をお伝えする。
 
◆「負けたときのことは忘れた」大木監督
 
 迎え撃つ側の曺監督は意気込みをこう語った。
「プレーオフの権利を得て今年すばらしい成績を残されたロアッソさんとサンガスタジアムで試合が出来るということは、我々にとってポジティヴなことだと捉えています。我々はもう一試合自分たちのフットボールを進化させてお客さんに見せられる機会をもらったと思っているので、ぜひこのチャンスをモノにしたいと思いますし、いい意味でまた初心に帰って今週、練習を始めたので、明後日の試合、非常に楽しみにしています」
 一方の大木監督もリスペクトを欠かさなかった。
「京都というすばらしいチームとしてこうして出来るということをすばらしく思っています。我々はもちろんJ2ですし、J2の中でもJ3から上がってきた新参者ですのでね、チャレンジャーという気持ちを前面に出して、敬意をもって戦いたいと思います」
 
 大木監督にとって京都は古巣になる。「もちろんお世話になったチームで何も感情がないと言えば嘘になります」という大木監督に、京都時代に果たせなかったプレーオフ突破の機会を掴んだことについての想いを訊ねると、答えは「選手、スタッフのがんばりでここまで来れたことを嬉しく思いますし、京都さんにチャレンジ出来ることを光栄に思います。力いっぱい行きたいと思います」。二度のプレーオフ挑戦で最後は徳島ヴォルティスに敗れてJ1昇格はならず退任したが、敗戦時に去来したものについては「以前負けたということはもう忘れました。すみません(笑)」と、明るく笑い飛ばした。
 両監督のコメントからは、J1残留に向けて立て直す京都、J1昇格に向けて邪心なく挑むだけの熊本というチーム状態が察せられる。この前提が結果にどう反映されるか。決戦まであと2日となった。
 
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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

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「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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