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センターバックへの挑戦でシーズンの終わりを迎えた野澤英之「切り換えて来年に向けやっていく」

2017シーズンのJ2全42節を終え、野澤英之がFC岐阜で残した記録は14試合787分出場。フル出場は5試合だった。故障でシーズンを始め、スターティングイレヴンから外れると、中盤で定位置を掴むのに苦労した。もっとも多くの時間を費やしたポジションは本来の中盤ではなく右サイドバック。本日11月19日、NDソフトスタジアム山形で開催された最終節「モンテディオ山形vs.FC岐阜」ではセンターバックで先発、後半から磐瀬剛と入れ替わるかたちで左サイドバックにまわり、タイムアップの笛を迎えた。18試合ぶりの先発だったが、4-1で敗れ、苦い終戦となった。年々J2の水準が高まってきているとはいえ、チームとしても個人としても、この結果を納得するのは難しいだろう。
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大木武監督は試合後の記者会見で、前節を踏襲して磐瀬を左サイドバックに入れたことを明かした。野澤に関してはサイドよりも中央のほうがパスをつけやすいだろうと考えての起用だったようだが、大量の降雪で思うようにならない展開で、ハーフタイムに布陣変更を決断。磐瀬には守備を期待してセンターバックに置き、野澤には配球を期待して左サイドバックに置いた。
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FC東京では練習などでセンターバックを務めたことはあるが、岐阜ではほぼぶっつけ本番。週の半ばにこのポジションでの先発を言い渡された野澤は、守備を重視しようと、わずかな時間で役割を整理した。ラインを高く上げるこのチームでは必須のカヴァーリング、そしてボールにいけるところでは山形に思うように運ばせないようプレッシングを意識する。加えて、マイボールではうしろからつなぐ役割をも担えればよかったが、時間が経つごとに降雪量が増し、視界が遮られ、ボールが転がらなくなり、踏ん張りが効かなくなりと、つなげる状況ではなくなり、パスワークの起点となることは難しかった。
セカンドハーフはサイドから前にボールを送ろうとしたが、常に岐阜より一歩出足の速い山形に先んじられてなかなかボールを運べず、その一歩の差が、優勢の時間帯をつくれないまま4-1で敗れる結果につながった。
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「なかなか納得のいくシーズンではなかったですし、うまくいかない部分が多かった。また切り換えて、来年に向けてやっていきたいと思います」
この一年をどう総括するか。答えにくい質問に、野澤は言葉を濁さなかった。復帰するのか、期限付き移籍を継続するのか、他クラブへの移籍を模索するのか、いずれにしても今シーズンとはちがう、新しい一年にしなくてはならない。この苦い味をバネに、次のシーズンに立ち向かってほしい。

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『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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