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ジャキットのJリーグ初ゴールは秒殺先制弾! 石川直宏から原大智へと世代をつなぐ惜別決勝弾でミニラ東京有終の美を飾る【速報】

先制ゴールをマーク、喜びを爆発させた米本拓司にもみくちゃにされるジャキット。他のチームメイトにも笑顔があふれる

12月3日、FC東京U-23は駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場でJ3第34節に臨み、セレッソ大阪U-23と対戦。2-1の勝利を収めた。
試合開始から1分も経たないうちに、ユ インスのパスに対して全速力で入ってきた右ウイングバックのジャキットがこのボールをダイレクトで豪快に蹴り込み、眼の醒めるような一撃で先制ゴールを決めて1-0。U-23タイ代表招集に向け、大きな自信となるJリーグ初ゴールにスタンドは沸き、チームに勢いを与えた。二度のピンチをビッグセーブで防いだ守護神の廣末陸は「1失点したがその前に獲られてもおかしくない場面はあった。あの先制ゴールが大きかったと振り返った。
後半43分には途中出場の石川直宏が蹴った右コーナーキックを、実寸身長189cmの原大智が渾身のヘディングで叩き込み、点差を拡げた。直後に失点して2-1とされたが、5分間ものアディショナルタイムを耐え抜き、そのままのスコアで試合終了。石川は自らのアシストで現役引退の花道を飾った。
廣末が「もっとオーガナイズを適切におこなわなければならなかった」と反省したように、ゴール前まで入り込まれる場面が多かった東京だが、柳貴博と鈴木喜丈を両隣に、3バックの中央に位置した岡崎慎が守備重視のプレーを実践して終盤まで無失点の時間をつづけたことで勝利を呼び込んだ。また、東京に加入後守備意識を高めたジャキットや久保建英をはじめとする前線からのプレッシャーもよく、全体的にペースを握ったことも好結果につながった。
いい跳ね返しなど守備面での貢献を見せた岡崎は「試合の雰囲気で失点しそうな場面でもいい方向に転がるのだと知った」と、詰めかけた東京ファン、サポーターの熱い想いに感謝を捧げていた。
いい流れをつくり、石川を勝利で送り出す結果につなげた殊勲のジャキットは「きょうゴールを決めたという結果が出て、タイのみなさんに目に見えるかたちで成長を示すことができたのではないかと思いますし、勝利につながったことがうれしい。この流れでU-23タイ代表でもゴールを決め、そちらでも成長を見せたいと思います」と、喜びを語った。ジャキットは次週からU-23タイ代表に合流する。
またこの試合かぎりで引退する石川は「最後のシュートは割ってしまったが、コーナーキックの場面では冷静で、“場所”が見え、ここに置いていこうかというボールを蹴ることができた」と決勝アシストの場面を振り返った。
ひとまわりもちがう石川のコーナーキックをゴールに結びつけた原は「ナオさん(石川直宏)が入ってから絶対に勝とうという気持ちがみんなにあった。うまく合わせることができてよかった」と、胸を撫で下ろし、勝利を噛み締めていた。
順位は11位のままながら勝点を43に伸ばしてシーズンを終えたFC東京U-23。中村忠監督は「もっと多くの選手をJ1に送り込まなければならなかった」と反省したが、高い守備意識、個人技を活かしたコンビネーション、思いきりのいいシュートやロングパスを放ち、躍動するチームとしたことは事実。この成果を絶やさぬよう、次年度に挑んでほしい。

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「近未来の東京を舞台にしたサッカー小説・・・ですが、かなり意欲的なSF作品としても鑑賞に耐える作品です」
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「青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン」について

『青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン』は、長年FC東京の取材を継続しているフリーライター後藤勝が編集し、FC東京を中心としたサッカーの「いま」をお伝えするウェブマガジンです。コロナ禍にあっても他媒体とはひと味ちがう質と量を追い求め、情報をお届けします。

 

 

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●MATCH 試合後の取材も加味した観戦記など
●KODAIRA 練習レポートや日々の動静など
●新東京書簡 かつての専門紙での連載記事をルーツに持つ、ライター海江田哲朗と後藤勝のリレーコラムです。独特の何かが生まれてきます

そのほかコラム、ニュース、などなど……
新聞等はその都度「点」でマスの読者に届けるためのネタを選択せざるをえませんが、自由度が高い青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジンでは、より少数の東京ファンに向け、他媒体では載らないような情報でもお伝えしていくことができます。すべての記事をならべると、その一年の移り変わりを体感できるはず。あなたもワッショイで激動のシーズンを体感しよう!

 

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◎後藤勝(ごとう・まさる)
東京都出身のライター兼編集者。FC東京を中心に日本サッカーの現在を追う。サカつくとリアルサッカーの雑誌だった『サッカルチョ』そして半田雄一さん編集長時代の『サッカー批評』でサッカーライターとしてのキャリアを始め、現在はさまざまな媒体に寄稿。著書に、2004年までのFC東京をファンと記者双方の視点で追った観戦記ルポ『トーキョーワッショイ!プレミアム』(双葉社)、佐川急便東京SCなどの東京社会人サッカー的なホームタウン分割を意識した近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(カンゼン)がある。2011年にメールマガジンとして『トーキョーワッショイ!MM』を開始したのち、2012年秋にタグマへ移行し『トーキョーワッショイ!プレミアム』に装いをあらためウェブマガジンとして再スタートを切った。

 

■J論でのインタビュー
「ライターと編集者。”二足の草鞋”を履くことになった動機とは?」後藤勝/前編【オレたちのライター道】

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