「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

横一線のポジション争いは混沌としている GKは開幕後も激しいポジション争いを続けそうな予感 [開幕前ポジション別考察(GK編)]

 

ポジション別考察もいよいよ最終回。

トリを飾るポジションは攻守に渡ってアタッキングフットボールを支えるGKだ。

高丘陽平の離脱、そして飯倉大樹の電撃復帰。

開幕直前の紆余曲折を経て、マリノスのゴールマウスを守るのはいったい誰になるのか。

 

 

 

最も無風なはずのポジションが、気がつけば最激戦区となっている。

ケヴィン・マスカット監督が「(離脱することが)もっと早くわかっていれば」と残念がるのも無理はない。それほどまでに高丘陽平は絶対的な存在で、今季も彼が守護神としてプレーすることを誰も疑っていなかった。

 

 

しかしながら離脱した選手の存在を嘆いても仕方ない。マリノスは勇猛果敢に前へ進まなければいけない。チャンピオンチームとして、常に勝つことを求められるクラブになりつつある。その強い意志を持った選手にゴールマウスを守ってもらおうではないか。

振り返ってみると、加入当初の高丘は不安定さもしばしば顔をのぞかせていた。スタイルにフィットするには時間と経験が必要で、彼もミスや失敗を経て成長してきた。驚くべきはその成長スピードで、2021年の終盤には欠かせない存在に。2022年のフルタイム出場とベストイレブン選出につながった。

 

 

高丘がいない今、繰り上がりで一番手に浮上するのはオビ・パウエル・オビンナか。昨季はリーグ戦全34試合でメンバー入りしたものの、高丘の牙城は崩せず。それでもフォア・ザ・チームの精神は見事で、チームの勝利とタイトル獲得に最高の笑顔を見せてくれた。今季は居場所を変えてチームに貢献したい。「ひとつでも多くの勝利を自分がチームに届けたい」と鼻息は荒い。

 

 

ヨコエク

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