「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

充実一途の西村に対し、マルコスはいかにして勝負を挑むのか。 チームとして彼を生かす術をしっかり模索すべきだろう [開幕前ポジション別考察(トップ下編)]

 

第3回で取り上げるポジションはいわゆる“10番”、そうトップ下だ。

昨季は西村拓真が目覚ましい活躍を見せ、新境地を開拓した。

しかし復活を期すマルコス・ジュニオールも黙っていないだろう。

一騎打ちの様相を呈するポジション争いを制するポイントは……。

 

 

西村拓真か、マルコス・ジュニオールか。プレーヤーとしての特徴は大きく異なる。

前者は昨季、トップ下としての才能を開花させた。豊富な運動量を攻守両面で生かし、フィニッシュサードでのセンスも光る。ジャンプ力や体幹など身体的な強さもポイントで、ボランチに小兵が揃うという点でも西村が中盤にいるのは心強い。

 

 

始動日以降はトップ下に固定されて調整を進めている。キャンプ中のトレーニングを見るかぎり、一度もストライカーポジションには入っていない。ケヴィン・マスカット監督もトップ下の選手として全幅の信頼を寄せているのだろう。例えばアンデルソン・ロペスが負傷離脱するようなアクシデントさえなければ、西村は10番ポジションでシーズンの大半を過ごすことになりそうだ。

 

 

ポイントは、そのロペスとのコンビネーションか。練習試合ではロペスの3ゴールすべてを西村がアシスト。実戦をこなすごとに関係値が高まり、西村本人も「常にロペスを意識するということ。いろいろな局面で意識するだけで自分のプレーの質も変わる。自分は頂点ではないので、意識することが大事かなと思っている」とホットライン開通に意欲的だ。

 

 

充実一途の西村に対し、マルコスはいかにして勝負を挑むのか。

 

 

ヨコエク

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