林彰洋が小金井市立第二中学校で講演【無料公開/ホームタウン】
10月21日午後、FC東京の林彰洋が小金井市立第二中学校を実際に訪問。同校の中学二年生約120名に向けて45分間の講演をおこなった。
林は幼稚園でサッカーを始めてから小学3年生になるまでの4年間でリフティングが3回しか出来なかった自分が、いかにして4年生で1,000回、5年生で5,000回出来るようになったかなど、節目、節目で自身が経験してきたことを引き合いに出し、考え方次第、思考法ひとつで人生を変えられると熱弁。「プロになるかならないかは紙一重。自分だけがやっているから恥ずかしいというものではなく、決して他人と同じことをするのが正解というわけではない」などと訴えた。
「自分の想像力と行動力でいくらでもいまから変われる」と言い、講演を締めた林。進路に悩む14歳に響くものがあったようだ。
◆林彰洋との一問一答
──実現までの経緯は?
コロナ禍以降にオンラインの小学校訪問などは何度かやらせていただいたのですけれども、年に一度あるかないかの選手との交流は学生からすれば貴重な経験。ぼくら選手も一般生活に於いて人との接触がないわけではなく、感染防止対策もしているのだし、現場に行くことを少しずつ実現させていこうという話をしていました。コロナに感染して試合に出られないことへのおそれはあっても「やりようはいくらでもあるのでは」という話をしていて、時間はかかりましたけど、こうして実現出来てよかったと思います。
直接話すからこそ伝えられることもあると思うんです。オンラインでは機材や回線の不具合で伝わらないこともありますし、ボケてもオンラインだと空気感が伝わらなかったりする。その都度、話し方を変えないといけないと考えると、現場のほうが伝えられると思いました。
──あらためて、現役のまま自身が持っているものを発信する意義とは?
現役だからこそ注目されるところもあると思いますし「プロサッカー選手になっていた人」の声ではなく「いま現在」の生の声を聴かせることが出来る、リアルタイムの状況を伝えられるというのは「いま」しか出来ないこと。そこは大事にしたい、と。
──サッカーを通じて経験してきたことをどのような人にも応用出来るようにメっセージを抽出して伝えることが今日の重要なテーマだったと思うが、手応えは?
もっとうまい言語化が出来ればさらによく伝わったんじゃないかと思うところもあります。もっと伝わるように言葉を考えてきたつもりだったんですけど、いざ、話をしてみると難しいというのが実際のところで。
仰るように、サッカーで培った努力の仕方や競っている相手を乗り越えるための方法は、すべての分野で使えるような内容だと思っています。思考の持ち方によっていろいろな障害を乗り越えていけるのではないか、それを知ってもらえれば糧になるというのがぼくが話したかった第一歩なので、少しでも伝わったらいいと思いますが、まだまだ話し方については改善したいと思います。
──現在のコンディションは?
復帰した直後は以前のポテンシャルに戻すまでにどのくらいの時間がかかるのだろうという想いでやっていましたが、ほぼほぼ問題なくすべてのプレーが出来るようになってきました。ジャンプなどもう少し強化しないといけないと思うところはあるんですけどそれ以外は十分、試合で使ってもらって大丈夫だと思っています。起用するかしないかは監督が決めることなので、自分は準備しておくだけかなと思っています。
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