2024.05.06

「あまり覚えていない。もうゴールネットに入っていた（笑）。なんでボールを出したあとに自分があそこに入っていったのかわからなくて、気付いたらゴールに入っていた」（加藤聖）他 [浦和戦後コメント]

2024年05月06日 21時21分　
カテゴリ： Jリーグ • レビュー • 選手コメント

[コメント]

ハリーキューウェル　監督

「残念な気持ちでいっぱい。自分たちも戦っていたが、浦和は素晴らしいサッカーをしていたと思う。フィジカル的にも球際にしても、一つひとつで彼らが上回っていた。自分たちにも良い部分はあったが、球際でのアグレッシブさが欠けていた。自分たちがボールを保持していても、つまらないミスパスで簡単に失うところが目立ってしまい、相手にチャンスを与える形が目立った。でも浦和は素晴らしいサッカーをしていたと思うし、この結果に悔しい気持ちでいっぱい」

――後半途中に4人を同時に選手交代した意図は？

「前半の中でも、プレスに行く場面で良い部分もあったが、相手が浦和ということもあって相手のうまさが上回った。ハードワークしながらプレスをかけ続けるのは難しい。井上も渡辺も怪我から戻ってきての復帰戦だった。90分間通してやるのは難しい。左サイドバックの加藤聖もセレッソ戦で素晴らしいプレーをして、90分間がどうなのかというところだった。マネジメントが大事で、自分たちの強さを保ちつつ、上げていく。フィジカル的な強さや体力の部分に目をつむることはできないし、そこでの強さを保つ必要があった。中央の球際で負けていた部分が目立っていたし、自分たちがやろうとするサッカーをやるにはハードワークが重要になる。メンバーが代わっても、その選手がどれだけやるかだと思う」

――ACL準決勝から決勝までの3試合で2分1敗と勝てなかったが、決勝に向けた準備は順調に進んでいると感じた。監督の考えは？

「結果に関してはついてこなかったが、自分も良い方向に行っていると思っている。セレッソはその時リーグ戦で首位のチームだったし、自分たちも良いパフォーマンスを出せていた。ジュビロ戦も自分たちが支配していた中でひとつのミスから失点した。今日に関しては、中央でなかなかボールを収めることができなかった。相手が浦和なのでなかなか簡単にはいかないが、そこが改善されればうまくいくと思っている。自分たちは敵陣に入ってのファイナルサードでは良い距離感で、クリエイティブなパフォーマンスはいくつか見られたが、丁寧さが欠けるとゴールを奪うことはなかなかできない。いくらパスを回していてもゴールを決めなければ始まらない。ファイナルサードのところはもう少し集中させることが大事になる。私が求めているサッカーは基準が高く、一人ひとりの選手を成長させるのが仕事だと思う。今週末行われる1stレグは、ファンやサポーターのためにもまだ見ぬ最高の景色を見させてあげたい。今日の試合を分析して修正して、自分たちがやっていることを信じて向かいたい」

MF 6 渡辺皓太

「（相手の11番を）ケアすることは意識していたけど、気にし過ぎてほかの選手に、特にセンターバックに余裕を持ってプレーさせてしまった。僕的には前で見てしまって、1トップのような形になっていた。別に背中で消せば後ろも付いてくるし、相手のセンターバックふたりにはもう少しプレッシャーをかけるべきだったかなと思う。正直、中でズレがあって全員が共通理解できていない時間帯もあって、そこで相手にペースを握られてしまった。もうちょっと中でコミュニケーションを取るべきだったし、もう少しいい方法があったのかなと思う。

（ACL決勝に向けて）まずはしっかりと切り替えて次の試合に集中するべき。ネガティブにとらえずにやっていきたい。引きずらないことが大事だし、まったく別物の試合になると思う。どれだけ重要な試合かわかっているし、全員がわかっている。そこにしっかりとフォーカスして、その試合で100%を出せるようにやっていきたい。正直、今日も全然納得していないけど、前の試合よりも試合勘は徐々に良くなっている。次の試合はより良くなると思うので、ポジティブにとらえて前向きにやっていきたい」

DF 24 加藤聖

「嬉しいけど、僕が求めていたのは勝利だけだった。嬉しいは嬉しいけど、このゴールが勝ちにつながらなかったのは悔しいと思う。

本当は僕のクロスから（植中）朝日が点を取るのが目標で、まさか逆があるとは思っていなかった。プロになってふたりで決めたのは初めてだったので、すごく嬉しい。あまり覚えていない。もうゴールネットに入っていた（笑）。なんでボールを出したあとに自分があそこに入っていったのかわからなくて、気付いたらゴールに入っていた。でも今日のプレーには全然満足できていない。