「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ゴールを決めて自分がヒーローになりたいといつも思っている。ロペスがヒーローになってくれてもいいけど、僕も密かに狙っている」(植中朝日)他 [ACLアルアイン戦前コメント] (無料記事)

 

[コメント]

ハリー キューウェル 監督

「楽しみにしているし、興奮もしている。このマリノスに関わるに皆さまとともにここまで来た。簡単ではないのはわかっている。両チームともどれだけ大変な思いをしてここに辿り着いたのか、それは計り知れないと思う。でも明日は全員で楽しみたいと思う。

 

 

 

 

一回では勝負は決まらないし、ホームとアウェイの2試合がある。1stレグの90分では何も決まらない。1-0、2-0、3-0でも、あるいは追う側になっても何も決まらない。相手は簡単に倒せるようなチームではないし、自分たちと似たような試合を西地区でやってきたと思う。お互いにとってチャレンジになると思うが、とにかく楽しんでやっていきたい。

 

 

 

相手はボールを支配するが、簡単にやってくるチームでもある。自分たちにとっていいテストになると思うし、このチャレンジをワクワクしている。自分たちがコントロールできる部分はコントロールしていきたいが、すべてをコントロールするのは不可能に近い。ホームだろうがアウェイだろうが自分にとっては関係ない。何も変わるつもりはない。スタジアムは違う環境になるが、同じ芝で同じ2チームが戦う。そういったメンタルで常にいきたいと思う。スタンドを見れば独特な雰囲気はあるかもしれないが、立っているピッチとボールは同じ。勝ちたいという気持ちは全員になると思うし、明日は満員に近い方が見に来てくださると聞いている。その中で自分たちのサッカーを見せたいし、やるべきことをやっていきたい。あとは感情をコントロールする部分は大事になる。1stレグでは何も決まらない。勝ったからといって興奮して2ndレグで何もできなければ意味がない。2ndレグまで感情をコントロールしていけるか。とにかく次のゲームが一番大事で、それが大事になる」

 

 

DF 4 畠中 槙之輔

「明日の試合は個人としてもチームとしてもどれだけ戦えるかが大事になってくる。その上でなかなか対戦する機会のない地区のチームなので本当に楽しみたい。ここまで残ってきているということは簡単な試合にならないし難しい試合になると思うけど、このエンブレムを背負って戦う誇りを持って、マリノスファミリーで勝ちにいきたい。

 

 

 

僕自身、ACLは3度目でもちろん決勝に進んだのは初めて。いまマリノスでプレーしている選手は誰も経験したことのないファイナルだけど、引退した時にキャリアを振り返ったらひとつの大きなタイトルになると思う。でも、まずはしっかりとしたプレーをして、勝った先にそのタイトルがある。まずは明日の1stレグを勝ちにいくことが大事になる。僕個人としては、この大会は前回の準決勝からプレーしている。ここに辿り着くまでにシーズンをまたいでいることもあるしメンバーがたくさん変わって、去年までプレーしていた選手がしっかり結果を積み上げてくれた上でのこの舞台。今のマリノスの選手だけでなく、今まで関わってくれた選手たちに感謝しながら、その選手たちに誇れるような試合をしたい。今のサッカーは自分たちもプレーしていて楽しいし、ACLというなかなかない舞台でプレーする上で緊張する選手もいるだろうけど、僕が思うのは緊張したところでプレーが良くなるわけではなく、どちらかといえばネガティブな部分が多くなる。楽しむことが自分たちのやりたいサッカーややってきたサッカーに自信を持ってできるメンタルなんじゃないかと思う。そういった意味で自分たちが楽しむことが大事だし、自分たちが楽しめば見ているお客さんも楽しめるし、その上で結果がついてきたら最高。結果はあとからついてくるものなので、まずは監督が言うように楽しんでプレーしたい」

 

 

MF 8 喜田 拓也

「(総合力が上がっている実感は?)全員が準備するとか、誰が出てもレベルを保つか、言葉にすると変哲もないよく聞く言葉。それを実行するのがどれだけ難しいか。僕らはそこにこだわってやってきた部分もあるし、それこそがチームだと思うし、マリノスらしさにつながってくる。本当に全員を必要としていて、高め合って、尊重し合えるのがマリノス。そこでの思いとチームの力をホンモノにしたくてやってきた。取ってつけたものではなく本当にチームの力にしたくてやってきて、それは培えているのかなと思う。でもこのチームならもっとできると思うので、あとはチームを勝たせるところまで持っていきたい。そこだけは外したくない。言い訳せずにやっていきたい。

 

 

 

 

(ACLタイトルについて)獲ってどんな景色があるのかは獲ってみないとわからない。自分はこのクラブをずっと見てきて、このタイトルをどれだけ欲しているのか。どんな思いでつないできたのか十分に理解しているし、僕自身は何度も挑んで何度も跳ね返されて悔しい思いをして、それでも自分たちの力で戻ってくると誓ってやってきて、長かった思いもあるし、ただ決勝に行って終わりではない。今は何も満足感はないし、その先の景色があるのならば見に行くべき。その力があるからこそここにいる。僕たちだけではなく、そういう次元の話ではなく、今までマリノスに携わってきた人、マリノスに関わるすべての人で獲りにいきたい。一方でそれが重荷になるのではなく、思い切って戦いたいし、マリノスらしく勇猛果敢に挑みたい。その中で自分がしっかりと舵を取ってやっていきたい」

 

 

 

MF 18 水沼 宏太

「どの年も優勝したいという気持ちはもちろんあるけど、年齢を重ねることで気持ちはより大きくなる。セレッソでルヴァンと天皇杯を獲って、マリノスで2022年にJリーグを獲って、あとACLだけ獲っていない。自分の中で絶対に獲りたいタイトル。過密日程で移動もあってというのは強いチームにしかできない。今回の2023-2024大会から集中開催ではなくてアウェイに乗り込んだりして、ACLに出ているなと思わせてくれる大会。ここまでの経験をしているからには絶対に獲りたい。自分たちが勝ち上がることで知ってもらいたいし、日本にこういうチームがあるとアジアの人たちに知ってもらいたい。その中で優勝できたら自分たちの価値を高められると思う。

 

 

 

 

優勝した浦和とか、すごい経験をしているなと思っていて。決勝に来るまでにもいろいろな思いをしてきたけど、これを常に経験できるようになったらチームもそうだけど、クラブもそうだし、ファン・サポーターもそうだし、自分たちが目指すところはこんなところじゃダメという意識がつくと思う。今もプロフェッショナルという気持ちを持っているけど、自分たちは横浜F・マリノスなんだという意識が生まれると思う。クラブにとって大きなものが手に入ると思う。Jリーグで積み重ねてきた歴史はあるけど、アジアにはあまり知られていないチームかもしれないし、日本を代表するクラブになるために絶対に獲りたいタイトル」

 

 

 

 

 

DF 27 松原 健

「僕がマリノスに来てからACLでは毎大会タイトルを獲りたい思いがある中で、2回はラウンド16で負けてしまって悔しい思いをした。ACLの悔しさはACLでしか晴らせない。タイトルを獲れるあと一歩のところまで来た。みんなのチーム力があったからこそだし、僕もみんなに助けられて今ここにいる。誰ひとり見捨てないのが、決勝に上がっている証なのかなと思う。優勝に近づくにつれて選手、スタッフ含めてボルテージが上がってくる。バンコクでのプレーに対して、やってはいけないプレーということでしっかりと反省した。挽回していくためには結果で見せるしかないと思っていた。蔚山との2試合はキャプテンマークを巻かせてもらった。より一層責任感が出たし、喜田がいない中でチームが崩れそうになった時に、自分がなんとかしたいという思いは説くに強かったこの2試合。自分の中でやるしかない、という思いひとつだった。チームのみんなに助けてもらった、今度誰かが苦しい思いをしたら支えてあげたいと思ってやっていた。全然満足していない。もっとできたシーンは山ほどあるし、チームを勝利に導けた試合もあったと思うので満足していない。

 

 

 

 

(ACLは)プロでやっていても何回も出られる大会ではない。自分のキャリアの中でも大きなものになる。そのチャンスを掴めるあと一歩のところまで来ている。アグレッシブにいかないといけない。チーム全体が同じ方向を向いて、良い状態で試合に入りたい」

 

FW 23 宮市 亮

「ラウンド16の壁を経験した選手がたくさんいたというのもあるし、レギュレーションが変わってホームで戦える強みもあったと思う。特に蔚山戦の日産スタジアムで僕らが受けるサポートの力はものすごいものがあった。ホームでやったからこそPKの結果がこっちにこぼれてきたと思う。あの光景、センターサークルからホームのサポーターを見つめるのは今までにないくらいグッとくるものだった。(決勝は)僕がヒーローにならなくても、でも誰かがヒーローにならないと勝てない。結果的に僕が点を決めたりアシストして勝てたら嬉しいけど、それよりもチームの勝利が何よりも大事。それにフォーカスしてやりたいなと思う。

 

 

 

(優勝すればクラブワールドカップ出場権を獲得できるが)横浜F・マリノスというチームが世界に出ていくには、正直そこしか手段がないと思っている。僕らが想像している以上の効果があって、未来の横浜F・マリノスの選手たちにつなげていくためにも僕らが頑張らないといけない。ひとりの選手としてすごく楽しみ。意義のある大会だと思う」

 

 

 

FW 7 エウベル

「正直、肘のコンディションは100%ではない。でも今回の決勝のような試合はすべてを出し切らないといけない。自分としては100%を出す気持ちで試合に臨みたい。間違いなく大事な試合。それだけすべてを懸けるに値する試合になる。万全ではない状態ながらも自分の実力を100%出せるようにやっていきたい。大事な試合のひとつとしてしっかり戦いたい。たくさんのファン・サポーターが来てくださる試合になると思う。サポーターは自分たちにとっての12人目の選手だと思っている。いつも通り最初から最後まで応援してくれると思うし、それはすごく力になる。自分だけでなくチーム全員が全力を尽くすと思うし、全員の力で勝ちたい。相手が誰であろうと目の前の選手がだれであろうと自分のしっかりサッカーを出していきたい」

 

 

 

MF 47 山村 和也

「ホームということもあるし、試合の入りから自分たちのサッカーをやっていくことが大事。この前は怪我明けで初めての試合だったのでやれることはあまり多くなかったし、まずはチームに馴染むことを考えながらやっていた。ゲームでボールを保持するところとチャレンジするところで、ボールを失うところがあったと思う。そこを大切にするのかチャレンジするのかハッキリさせていきたい。まずは勝つことを目標にやっていくことが大事。ホーム&アウェイでいろいろなアクシデントがあるかもしれないけどチーム一丸となって戦いたい。相手には能力の高い選手が多いと思うので、そこに自由を与えてしまうと危険になる。

 

 

 

 

(セットプレーは)攻守においてすごく大事なポイント。どういう試合展開になるかわからないけど、そこで流れを変えることもできるの大事にしたい。そこは僕のストロングでもあるので、試合の流れの中で自分の強みを出せたらいいかなと思う」

 

FW 14 植中 朝日

「自分はサッカー人生でタイトルを獲ったことがない。小学生の頃の県大会優勝くらいで、中学も準優勝で終わったので、自分にとって初めてのタイトルとしてACLを獲りたい。何がなんでもという気持ちで明日の試合を戦いたい。

 

 

 

 

スタジアムに着いたら人の多さや雰囲気にモチベーションが上がると思う。でも自分の今の実力しか出せないので、無理に良いプレーをしようとか無駄なことは考えず、できることを100%ガムシャラにやることを心掛けている。ゴールを決めて自分がヒーローになりたいといつも思っている。ロペスがヒーローになってくれてもいいけど、僕も密かに狙っている」

 

 

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