結果論ではない次元で考えたい。 インサイドハーフを務める25歳の渡辺がもうひと皮むけるために。
1点リードで迎えた28分、マリノスが追加点の大チャンスを迎える。
相手のバックパスをかっさらった渡辺皓太がフリーのままゴールに突き進む。まるで味方選手からのスルーパスに抜け出したようなシチュエーションで、あとはGKとの1対1を決めるだけという決定機が訪れた。
角度を考えると、そのままシュートを打つタイミングがあった。技術を踏まえれば、ドリブルで抜く方法もあっただろう。あるいは、並走していたアンデルソン・ロペスにパスを出して譲る選択肢もあった。
「悩んだけど」
そう話す渡辺の選択は、ロペスへのお膳立てだった。しかし、パスのタイミングが合わなかったためにシュートすら打てずに攻撃が終わる。チームとして追加点を挙げる絶好機は水泡に帰した。
試合後、このシーンの回顧を求められた背番号6はあからさまに悔しさを表情に滲ませた。
「あれは完全に自分の判断ミス。決めて当たり前のシーンだった。あそこは自分の力不足だと思う」
自分で決めるつもりならシュートかドリブルだろう。チームメイトに託すとすればパス。本人の言葉をそのまま受け止めるなら『自分が決めなければいけない場面だった』。
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