「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

『何かをやってくれるんじゃないか』  水沼選手が試合に出るとそんな期待感が常にありますよね [下平匠の「匠の視点」]

 

匠の視点vol.26

構成:藤井 雅彦

 

OBの下平匠氏が横浜F・マリノスについて語り尽くす『匠の視点』。

今季から南葛SCのキャプテンに就任し、ボランチに挑戦するなど充実の日々を送っている下平氏。

今回のコラムでは、ACLベスト4入りの原動力となった山根陸のパフォーマンスについて「昨年以上に落ち着きと大胆さが出てきた」と目を細めた。

さらには京都戦で1ゴール1アシストの活躍を見せた水沼宏太を「常に期待感がある」と大絶賛。

公式戦3連勝の余韻とともに、匠ワールドへようこそ。

 

 

 

試合を決めた20歳の閃き

 

ヨコエク読者のみなさん、こんにちは。南葛SC所属の下平匠です。

マリノス、やりましたね。ACLベスト4です!! ラウンド16を突破した勢いで準々決勝も突破。きっと過去の歴史はこうして塗り替えるためにあるんですね。

 

 

昨年から続いているこの大会は決してラクな戦いではありません。負担の大きいアウェイへの移動、普段と違うピッチコンディション、そしてJリーグとは違ったレフェリーの判断基準など、戦うべき相手は対戦チームだけではありません。それでもホームはもちろん、アウェイにもたくさんのサポーターが駆け付けてチームを鼓舞している姿がとても印象的でした。

まさに“マリノスファミリー”全員で掴んだ勝利とベスト4への切符です。本当におめでとうございます!!

その準決勝進出を決めた山東泰山戦を振り返ると、難易度の高いゴールを決めたロペス選手の活躍もさることながら、何と言っても山根陸選手のクロスが素晴らしかった。個人的に昨年からずっと注目している山根選手ですが、今年は昨年以上に落ち着きと大胆さが出てきたように思います。

 

 

決勝点のシーンでは、マツケンが宮市亮選手にパスを出した瞬間にスピードアップして、対峙していたマーカーを置き去りにしています。そして宮市選手が孤立する前に、素早く相手DFの間に位置を取り、ボールを受ける。パスをもらう位置が宮市選手の真後ろなら、あのゴールは生まれていなかったはずです。

 

 

ボールを受けて顔を上げた瞬間、ロペス選手が見えたでしょう。素直にクロスを上げるかと思いきや、ワンフェイク入れてからの正確なクロス。このプレーには本当に痺れました。0-0のゲーム終盤という緊迫する舞台でこの落ち着きは尋常ではありません。本当に将来が楽しみな選手です。

 

 

 

ほかにも途中出場の榊原彗悟選手など、若い選手たちがのびのびとプレーしているのが印象的ですよね。キャプテンのキーボーを筆頭に水沼宏太選手やマツケンといった経験豊富な選手たちが、若い選手達が萎縮せずに思い切ってプレーできるような空気感を作っているのでしょう。

 

 

 

 

『何かをやってくれるんじゃないか』  水沼選手が試合に出るとそんな期待感が常にありますよね。

 

キャプテンの話題で思い出しましたが、今シーズンから南葛SCのキャプテンになりました。怪我から復帰したルヴァンカップの新潟戦などスポットでマークを巻かせてもらった経験はありますが、年間通してのキャプテンは小学生以来です。

 

 

 

 

PREMIUMコースとは

(残り 1309文字/全文: 2711文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ