感覚だけではなく確固たる理論に基づいてアンテナを張り、足を動かす。 背番号6がこれまで以上に存在感を放っている理由だ
最近の渡辺皓太のプレーには鬼気迫る迫力と、意志の強さが感じられる。
特に、プレッシングがすさまじい。浦和レッズ戦のチーム3点目は、渡辺が相手陣内中央で果敢にチャレンジしたことでマイボールとなり、エウベルの中央突破とゴールにつながった。
マイボール時にも巧みなボールタッチやターンで相手をいなせる選手だが、より研ぎ澄まされていると感じるのは相手がボールを保持しているタイミング、あるいはボールを失った瞬間だろう。
「どこでボールを奪われそうか予測しながら、なるべく攻撃の選手を生かすことを考えている。このチームは攻撃的だし、前線にはいい選手がたくさんいる。そこで奪い返すことができれば攻撃の時間を長くできる」
感覚だけではなく確固たる理論に基づいてアンテナを張り、足を動かす。背番号6がこれまで以上に存在感を放っている理由だ。最近では大きな声を張り上げ、周囲を動かすアクションも自然にできている。
もうお客さんとは言わせない。数少ない2019年の優勝メンバーのひとりだが、当時は夏に加入したばかりで出場機会が限られていた。渡辺は優勝を決めたシーズン最終戦のFC東京戦、途中交代でピッチに立って試合終了のホイッスルを聴いた。覚えている人はほとんどいないのではないか。
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