「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

目指すは勝ち点3と開幕2連勝。 そして、そろそろシステム変更のメリットを具現化したい [J2節 福岡戦プレビュー]

 

ホームで11勝1分と好相性の福岡を迎え撃つ

 

開幕戦前にACLラウンド16を2試合戦い、すでにホームゲームも消化している。明日のホーム開幕戦で特別感が薄れてしまうのは仕方ないところだろう。平日ナイターという設定まで同じなのだから、幸いにして雨が降る時間帯は早まったものの、寒さなどの気候条件のほうが気になってしまう。

 

 

チームとしては景気よく2連勝といきたい一戦だ。昇格組の東京ヴェルディに苦戦しながらも、劇的な逆転勝利という最高の形で白星スタートを切った。最高だったのは内容ではなく勝ち方である。あれ以上に興奮できて勢いをもたらす勝ち方を、筆者は知らない。

ハリー・キューウェル監督もこのゲームを心待ちにしている様子。「ホーム開幕ということで、自分たちだけが戦っているわけではない。ファン・サポーターとともに戦っていきたい。いいスタートを切りたいが、ファン・サポーターの後押しは本当に心強い」と目を輝かせた。

 

 

アビスパ福岡との相性はすこぶる良い。ホームで迎え撃った場合に限ると、ここまで11勝1分と圧倒的な勝率を誇る。昨季の対戦でも、アンデルソン・ロペスの2ゴールでキッチリ勝利を手にした。

 

 

そのロペスは開幕戦でもPKを決め、上々の滑り出しだ。「去年よりも良いシーズンにしたいので、去年よりもひとつ上のパフォーマンスを見せたい」を意気込む今季、彼が見据えるモノとは。

「まずは王者に返り咲くこと。去年失ったものを奪い返す、取り返すことを目標にしている。そして、このチームはチャンピオンズリーグのタイトルを持っていないので、そのタイトルも獲りたいと思っている。去年、得点王になったけどチームが優勝していたらMVPも獲れていたかもしれない。今年、優勝して得点王になったら、またMVPが見えてくる。そういった夢を描きながらやっていきたい」

 

 

2年連続で得点王に輝き、リーグ奪還を成し遂げ、MVPを掴み取る。背番号10が描く青写真は、マリノスファミリーの野望だ。

 

 

 

試合途中のシステム変更に有効な人選は

 

課題を挙げるとすれば、試合序盤の戦い方だろう。中盤の形を変えたシステム変更は現時点で効力を発揮しているとは言い難く、特にビルドアップに問題を抱えている。バンコク・ユナイテッド戦2ndレグとヴェルディ戦では機能性の低さが浮き彫りとなり、攻撃陣が沈黙してしまった。良い形でウイングにボールが渡らなければマリノスの攻撃は加速しない。

 

ヨコエク

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