水曜日に120分プレーした選手が複数いる。 今度は松原健がチームを助ける番だろう。 [J1節 東京ヴェルディ戦プレビュー]
背番号27のパフォーマンスを注視したい
当たり前の話になるが、JリーグとACLは異なる主催大会である。だからさまざまな部分でレギュレーションが違う。ACLで退場処分になっても、出場停止はリーグ戦で消化されない。逆に言えば、リーグ戦には問題なく出場できる。つまり松原健は明日の開幕戦に出られる。
ACLラウンド16の1stレグで一発退場となったが、頼もしい仲間たちがクラブの歴史を塗り替えてくれた。今度は松原がチームを助ける番だろう。2ndレグに出場できなかったため、充電は満タン状態のはず。加藤蓮や村上悠緋といった若手の突き上げがあるとはいえ、経験に勝る信頼はない。
現役時代にプレミアリーグやオーストラリア代表として世界に名を馳せたハリー・キューウェル監督は、プレーヤー心理の分かる指導者に見える。あの一件のあと、松原と話す機会を設け、振り返りと同時に今後に向けての話をしたという。
「人間なので喜怒哀楽はある。彼とも話したが、その中でどうやって落ち着いてプレーするか。彼自身、軽率なところでああいう感情になってしまったことは分かっていた。誰にでもミスは起きる。一度起こしたミスを二度繰り返さないことが大事だし、二度とやらないことが大事になる」(キューウェル監督)
いつまでも過ちを引きずるようなケニーではない。しっかりと気持ちを切り替えてマリノスの右サイドを支えてくれるはずだ。ただでさえ水曜日の一戦は延長戦にもつれ込む激闘で、120分プレーした選手が複数いる。彼らはコンディション万全とは言えないだろう。元気いっぱいの松原が果たすべき役割は大きい。
体を張って守り、鋭いスルーパスを突き刺して、驚嘆のミドルシュートを放つ。背番号27のパフォーマンスを注視したい。
昇格組から勝ち点3をもぎ取るのは最低目標
「オープニングゲームはどのチームにとっても重要で、自分たちもそのうちのひとつ」
キューウェル監督は開幕戦をこのように位置付けている。先発メンバーに大きく手を加えるとは思えない。
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