最大出力を発揮する構成が固まってきた感が強く、連戦でも大幅なメンバーチェンジは考えにくい ポイントは絶好調男・仲川輝人の起用法 [J27節 福岡戦プレビュー]
相手がロングボールを蹴っても、マリノスはプレスに走る
9月に入り、マリノスのプレスが息を吹き返したように見える。
豊富な運動量をベースに、強度も高い。その繰り返しがDFのミスを誘発し、湘南ベルマーレ戦でも得点に直結するプレーとなった。相手が目に見えない強い圧力を感じていたのは言うまでもないだろう。
しかしながらチームとして何かを劇的に変えたわけではない。中断期間に施したのは、これまで積み上げてきたことの確認作業と、今後も続けていくという方向性の確認だ。
プレスの急先鋒として走るレオ・セアラはこう証言する。
「何かが変わったということはないし、我々のプレースタイルは前線からアグレッシブにプレスをかけることだと思う。変えたことや修正したことはなくて、ただ我々のサッカーをやっても結果が出ない時もある」
そう、マリノスは別段変わっていない。
異なるのは対戦相手の性質で、FC東京や湘南ベルマーレは比較的戦いやすいチームだった。素直にボールをつなごうとしてくれるのだから、実直なプレスが効果を発揮するのは当然のこと。相手の技術をプレスのスピードと迫力で上回れば、前節のような結果になる。
では明日のアビスパ福岡はどうか。中2日の連戦で先発出場の可能性もある松原健が展望を語った。
「ある程度ロングボールを蹴ってくるのが特徴だと思う。そこに誰が行くのか、セカンドボールを誰が拾うのか。そこを明確にすることが大事。相手は競り合いに強いFWもいる」
蹴らされるのではなく、最初から狙いを持って蹴ってくる可能性が強い。エドゥアルドと岩田智輝の好調センターバックコンビに不安はないが、チームとしてしっかりケアすべきポイントだろう。
もちろんプレスの手を緩めないことも重要だ。
ヤン・マテウスは今節も途中出場濃厚
ここへきてチームの最大出力を発揮する構成が固まってきた感が強く、連戦でも大幅なメンバーチェンジは考えにくい。
注目は今節もウイングの人選で、特に絶好調男・仲川輝人の起用法は結果と展開を大きく左右する決め手となるだろう。
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