「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

新監督の初陣だ。 中盤を逆三角形にした4-3-3の機能性に注目 [ACL バンコク・ユナイテッド戦プレビュー]

 

ともに戦った仲間に思いを馳せた主将

 

昨季最終戦から約2ヵ月、今季の始動日から約1ヵ月、マリノスの2024シーズン公式戦が幕を開ける。

 

 

1ヵ月間のオフを過ごし、1ヵ月間のトレーニング期間でこの試合に臨む。準備時間としては多くもなく、少なくもないといったところか。ゲーム体力や試合勘などでいきなりトップパフォーマンスを求めるのは難しく、いろいろと差し引いて考えなければいけない部分が出てくるかもしれない。

しかも、ただの公式戦スタートではない。ACLのラウンド16という大舞台だ。ホーム&アウェイで行われるレギュレーションでトーナメントの完全一発勝負とは違うものの、重要度が高いゲームなのは言うまでもない。タイトルを獲るか、失うか。獲るためには勝ち続ける必要があり、このラウンド16で負けてしまえば失意のままリーグ開幕を迎えなければならない。今シーズン全体に大きな影響を及ぼす2試合といっても過言ではない。

 

 

クラブとして新たな扉を押し開きたい。「ACLのラウンド16では、僕が加入してから2回負けている。同じ悔しさは味わいたくないし、新しい歴史を作るために重要な戦いになる」と言葉に決意を込めたのは副主将に就任した松原健だ。

 

 

今季も主将を務める喜田拓也は、ともに戦った仲間に思いを馳せる。

「新加入選手もいるけど、去年クラブのために一生懸命やってくれた、戦ってくれた選手の貢献でこの試合がある。そういったことも忘れたくはない」

 

 

 

グループステージ5試合に出場した一森純の奮闘は記憶に新しい。角田涼太朗は手負いの状態でもピッチに立って勝利への強い意思を示し、西村拓真は大粒の汗を流しながらピッチを奔走した。そして杉本健勇のヘディング弾がなければ、マリノスはこのラウンドに進出できなかったかもしれない。

 

 

今のメンバーがすべてではない。マリノスの歴史に関わってきた者たちの貢献によって用意された戦いの場で、しっかりと責任を果たしたい。

 

 

逆三角形の人選は??

 

新監督の初陣である。大きな楽しみの一つと言っていいだろう。

 

 

不確定要素が多いのは仕方ない。クラブの意思としては方向性を継承し、発展させることで統一されているといっても、現時点で何かを断定することはできない。蓋を開けてみたら独自色満載みたいなことがあっても驚けない。

 

 

キューウェル色の一歩目が、中盤を逆三角形にした4-3-3だ。

 

ヨコエク

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