「エウベル選手が決めた3点目は、海夏の前向きな守備で相手ボールを引っ掛けて、そこからのカウンター。海夏のサイドバックはいよいよ本格的にアリかも」 [下平匠の「匠の視点」]
(匠の視点vol.21)
構成:藤井 雅彦
OBの下平匠氏が横浜F・マリノスについて語り尽くす『匠の視点』。
4-1で快勝した先日の札幌戦。
チームに関わる者すべてが前向きに戦った様子を、下平は「勇敢なマリノス」と表現した。
ここまであまり出番に恵まれていなかった實藤友紀や杉本健勇が活躍できた要因を分析。
そして「海夏のサイドバックはいよいよ本格的にアリかも」と後輩選手への期待も。
最後はさらなる伏線回収に向け、不敵に笑った。
腰が引けた人間は、あのスタジアムには誰ひとりいなかった
宮市くんが、宮市くんがやってくれました!!
僕のコラムで以前こんな記事を書きましたが、さっそく伏線回収させてもらいました。宮市くん、ありがとう!! ちなみに、何度でも回収可能やからね!!(笑)
まずは宮市くんに感謝の意を表したところで、試合のほうを振り返っていきましょう。
今回の札幌戦を一言で表す時、僕は『勇敢なマリノス』という言葉が頭に浮かびました。みなさんはどう感じましたか?
試合全体を客観的に見ると、点差ほど圧倒した内容ではなかったと思います。相手の決定機も、一度や二度ではなかった。でも試合結果は4-1。なぜか。
選手が、チームが、サポーターのみなさんが勇敢だったからです。DAZNから聞こえてくる声援はマリノスのものばかり。腰が引けた人間は、あのスタジアムには誰ひとりいなかった。
キーボーのコメントにもありましたが、ディフェンスラインを高く設定し、チーム全員がいつも以上に前向きにプレーしていました。前線の選手のカバーは背後の選手がすればいい。
そして最後尾には一森純選手が構える。1対1を作られた場面でも、良いタイミングで前へ出て上手くコースを限定していました。札幌のルーカス・フェルナンデス選手のシュートを身体全体で受け止めたシーンには、胸が熱くなりました。
4つのゴールシーンを振り返ると、
・前向きなプレー
・相手より早い動き出し
この2つが共通しています。
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