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相手が成長させてくれることもあるとわかる試合。マリノスとの比較ではっきりしたこと【2023 J1第24節 横浜FMvs.FC東京 本音Column】

 

リーグ戦で先発する機会を得た木村誠二。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 それでは8月19日におこなわれたJ1第24節横浜F・マリノス戦を本音コラムで振り返っていきましょう。
 
 端的に総括をするならば、敗れたとはいえグッドゲーム、これでいいと思います。そのようにあくまでも肯定的にこの試合を捉えたうえで、ここが不満、もっとこうなっていってほしいというポイントがありましたので、今回はそこを中心に記述していきたいかな、と。
 
 ではさっそく始めます。
 ボールを奪って攻める、ボールを保持して攻める。攻撃の方法をふたつに分けるとしたら後者のほうが未発達である東京としては、ボールを奪って攻め込むかたちで点を獲りつつどれだけボールを保持して攻められるかにトライしていくことが、今シーズン後半戦の内容面でのテーマとなりそうですが、それがマリノス戦はどのくらい出来たのか。その意味では、ボール保持のところが気になりました。
 

白井康介はこれでリーグ戦3試合連続先発フル出場。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


◆中付け濃度の差
 
 ちょっと喩え話をします。ギターでチョーキングをするときに、真ん中の3弦、4弦では外側に向けても内側に向けても全音チョーキングが可能ですよね。でも、1弦や6弦では外側に向けたチョーキングが出来ない。当たり前ですが、ネックの外に弦が落ちてしまうからです。
 
 この弦の可動範囲を、サッカーでボールを動かせる範囲と考えると、攻撃を組み立てていくなら中央を使ったほうがいいことがわかります。大外だとラインの外にボールが出てしまうので、ボールを動かせる範囲が狭くなる。
 

トップ下で躍動した渡邊凌磨。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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