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富樫敬真、得点ほしさに守備のスイッチを切った最終盤を反省。自らを戒め、再び前へ【J3第4節第2報】

「するべきタスクを怠った」と反省した富樫敬真。

惜しい場面は多かった。次はJ1の舞台でゴールを決められるか。

カターレ富山の浮氣哲郎監督(現役時代東京ガスに所属)は「メンバーはまったく予想ができなかった」「いい相手であり全力を出していこうと言い、選手たちを送り出しました」と言った。
FC東京U-23のスターティングメンバーのうち、ここまでJ3ベースに活動してきた選手はキャプテンの鈴木喜丈、FC東京U-18所属の木村誠ニ、ことしFC東京U-18からトップに昇格したばかりの品田愛斗のみ。大久保択生、岡崎慎、小川諒也、米本拓司、久保建英、内田宅哉、富樫敬真、前田遼一はみなJ1またはルヴァンカップのメンバーだ。人数比が本来と逆転したこの11人は予想できなかったことだろう。緊迫した試合内容から交替のタイミングがなく、結局、ベンチにいた5人が出場する機会はなかった。この90分間にかけた11人が今シーズンのJ3初勝利をもぎ取った。

ゴール裏から「あとはケイマンだけだ」という声が漏れていた。
前線の4人はJ1またはルヴァンカップメンバー。J3に来る機会は少なく、味の素フィールド西が丘でなんらかの“おみやげ”を手にして帰りたいところだったが、久保建英が2点を決め、そのゴールを内田宅哉がアシストし、前田遼一がJ3初ゴールを含む2点をマークしたその傍らで、富樫敬真だけがゴールにかかわることができていなかった。
なんとしても敬真に点を獲らせたい。ファンが声援を送れば、チームメイトはパスを送る。終盤は彼が得点できるかどうかが焦点になっていて、惜しい場面もあったが、残念ながらゴールを挙げられないままにタイムアップの笛が鳴ってしまった。勝利が濃厚である試合で残り時間がどんどん減っていくことに対して焦りを感じる状況はそうはないだろうが、この日の西が丘にはそういう空気が漂っていた。

試合後の富樫敬真に、この結果について訊ねた。当然のことながら、悔しそうだった。

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