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【今週の小平】コメント◆中島翔哉の戦術/ナビスコ準々決勝第2戦を前に「ゴールに近づけば近づくほど相手に自分の考えていることがわかりやすくなってしまう」(2015/09/05)

コメント◆中島翔哉の戦術/ナビスコ準々決勝第2戦を前に

ポジションが2トップでもサイドハーフでも、ゴールを奪うことから逆算してプレーしているのが中島翔哉だ。もちろん守備のタスクがないわけではないが、タイプとしても役割としても、純然たるアタッカーと言ってよいだろう。前田遼一がつぶれ役となって攻撃が回転しているいま、そうしてできたスペースに入り込んで合わせるなり、自分で運びシュートを撃つなり、フィニッシャーとして中島にかかる期待は大きい。その中島は、試合に出場するにあたり、どのような戦術、サッカー観を携えてピッチに足を踏み入れているのか。Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦の出場を前提に訊ねてみた。9月4日と5日の談話をお届けする。

【9月4日の談話】

──貴重なゴールを決めてファンの期待が大きくなっていますが、どう思いますか?
中島翔哉 うれしいです。うれしいですし、疲れていてもがんばろう、という気になります。

──第2戦は勝ちにいかないといけない。
中島翔哉 それはそうですね。まずは楽しむことが大事です。いいパフォーマンスを出して勝つということが大事だと思います。

──第1戦は先に失点した鹿島がその後の対応を変えてきたようですが、実際にやっているほうとしては変化を感じましたか。
中島翔哉 前半にシュートを撃ったあたりから、小笠原(満男)選手が気にしてうしろからボールを獲りに来たりすることはあったと思うんですけれども、そこまでやりにくさは感じませんでした。たしかに前半よりは前を向いてドリブルするスペースを消してきた感じはありますけれど、気にするほどではなかった。

──先手をとって相手を動かしたことに、なにかしら達成感をおぼえますか。
中島翔哉 いや、まったく。相手が変化していくのは当たり前ですし、それを見つけて、うまく逆手に取って得点につなげていきたい。ほかにももっと多くチャンスをつくったり、ゴールを決めたりすることができたと思う。このチームではチャンスを逃さないことが重要。相手を見ながらやることは大事ですけれども、達成感はないですね。それを聞けてうれしくは思います。

──少ない場合でも一試合に数回はチャンスがある。それを逃さないように、確実に決めることが大事だということでしょうか。

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