【今週の小平】レポート◆無得点地獄から脱出せよ! ゴールに餓えた東京イレヴンが牙を剥く/コメント◆塩田仁史、高橋秀人、吉本一謙、東慶悟[3,489文字](2014/05/15)
レポート◆無得点地獄から脱出せよ! ゴールに餓えた東京イレヴンが牙を剥く
今週、マッシモ フィッカデンティ監督が選手たちに告げていたのは、高橋秀人によれば以下のようなことだった。
「勝てていないことには原因がある。そこを受け止めよう。ゴール前では自分が絶対に決めるんだ、という強い気持ちをもて」
J1第10節から第12節まで三試合連続0-1の最少失点による完封負け。必勝を期して臨んだ前節第13節対徳島ヴォルティス戦は0-0の引き分け。開幕当初、降格圏で苦しんでいたベガルタ仙台にいつの間にか勝点で並ばれてFC東京は現在12位。次節第14節で対戦するガンバ大阪には追い越されてしまった。いくら内容が悪くないと言っても、順位表だけを見れば危機的状況と評価せざるをえない。
敗戦の原因は得点がないことだ。では得点できない原因はなんなのだろうか。
マッシモ フィッカデンティ監督は言う。
「フォワードだけの問題ではないですね。シュート、フリーキック、コーナーキックの本数はトップクラスです。川崎戦以降10戦(リーグ、カップ合わせて)の数字はJリーグ屈指のはず。しかもその間6失点しかしていません。データはポジティヴな状態をあらわしていると思いますけれども、最後にゴールに入れるかどうか。中盤の選手にもディフェンダーにもチャンスがありました。こういう状態のときはつづけていくだけです。より確信を深めていきながら。各々の内側から沸き上がってくる確信を持って。選手たちは自分自身でわかっていると思います」
セリエAでも経験のない、数多くのチャンスをつくりながらの四試合連続無得点。マッシモ フィッカデンティ監督は「ディフィーシレ(難しい)」を繰り返した。
「常にペナルティエリアの付近まで行っている。最後の精度の問題になってきますけれども、ゴールの近くまで行くことはつづけていかないといけません」
今週、ゴールの近くまで行ったその先に、選手たちがいかに取り組んでいたか。高橋が教えてくれた。
「崩しの段階でも、俺がおれがという気持ちになることでゴールへの意識が高まったし、ゴールをしっかり狙えるところにトラップすることができるようになった。
囮の動きは羽生(直剛)さんが上手ですけど、犠牲の心をもってフリーランニングすることで次のひとが撃ちやすいのであれば、それが見えていれば献身的な動きをして次のひとへの気配りをすることも大事だし。自分が絶対に決めるんだという気持ちもゴールが決まる方向に向かうと思う。
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