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U-12で身につけた考える力を基礎とする戦術の天才ヤン、青赤軍団を動かしつつ閃光のような飛び出しと高精度クロスで新たな一面を見せる【2024 J1第12節vs.北海道コンサドーレ札幌】

 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

 ピッチ上の提督として君臨する戦術の天才ヤンが新たな一面を見せた。これまでタイトな守備やボールを迎えに行く受け手としての能力、パスの供給で相手の行動を妨げチームを動かす司令塔の働きで人々の耳目を集めてきた高宇洋だが、閃光のごとくすばやい飛び出しと矢のようなクロスで同点ゴールを演出。得点機を創出する魔術師を思わせるプレーだった。

 自陣からボールを動かして相手に触らせなかったJ1第12節北海道コンサドーレ札幌戦の1点目のシーン。高はまず森重真人のフリーキックをポスト役として受けると、すぐにはたいて次の機会に備えた。長友佑都から安斎颯馬。ここで安斎が二回目のポスト役としてボールを後方に戻そうとしたところで爆発的ランニングを発動。安斎からの後方へのボールをディエゴ オリヴェイラが受け、前方のスペースへと送ると、そこに走り込んでいたのは3人目の動きで出口となっていた高だった。

◆「感覚で抜けました」

「ヤンがあそこまで出ていってクロスを上げた。(ボランチなので)本来はそこまで行く選手ではないがディフェンシヴな選手も攻めに行っているということだね」と、ディエゴが舌を巻く飛び出し。そして右のボックスの外側から左のポケットへと飛んだクロスには、高自身が驚いた。

「初めて見ました、あんなクロス。自分でもびっくりするくらいいい軌道だった。最後、決めてくれたタワラ(俵積田晃太)に感謝したいです」

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

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