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【コメントアーカイヴス】塩田仁史、太田宏介、米本拓司、渡邉千真、丸山祐市、ランコ ポポヴィッチ監督/第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 大宮アルディージャ対FC東京_第2報(11/16)[6,420文字](2013/11/19)

◯ランコ ポポヴィッチ監督、共同記者会見後の囲み取材

――マツ(平松大志)を三人めの交代枠でピッチへと送り出したのは残りの試合時間と得点差を考えてのことだったのでしょうか。
「マツに関しては、この試合では先発でいくことも考えていました。先発で出場する可能性も非常に大きかった。三年半のブランクがあり、その長いあいだ、はたしてまたピッチに帰れるのだろうかという悩みを抱えながらリハビリをしていたと思うんですけれど、それはみなさんが想像している以上につらいものです。カムバックを信じて黙々と地味なトレーニングをするのはやはりかんたんではない。そういった選手が帰ってきてまたピッチに立てるということは、非常に……サッカーはビジネスだけではなく、もっと人間的なことも大事にしないといけないものだよ、というところも伝えたかった。サッカーは人生そのものだと思っていますし、いつもいいことばかりではない。ただ苦しいことを乗り越えて努力すればまたいいこともある。それもサッカーだと思います」

――マツにはどんな言葉をかけたのでしょうか。
「楽しんでこい、ということだけですね。アドバイスはマツには必要ないと思います。マツもピッチに立ちたいという気持ちは強かったと思う。三年半ぶりにピッチに立つ男に対してわたしが戦術的なアドバイスをしたとしても、耳に入らない状態だったと思います」

――彼のポジションはアンカーだったのでしょうか。
「まあ、フォワードじゃないことはたしかです(笑)。ボランチのポジションですね。ディフェンスの前でしっかりとポジションをとってバイタル(エリア)を空けないということ。こぼれ球やセカンドボールもそうですし、マツに拾ってもらって、つないでもらう」

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