アイドロング!!!効果だ!!? 千真今季三度めのドッピエッタなどで快勝【ショートレビュー/マッチレポート】2013 Jリーグディビジョン1 第17節 FC東京対ヴァンフォーレ甲府_第1報(07/17)[3,882文字](2013/07/18)
◆ショートレビュー
「グランドチェックしたときには正直、少し痛くて。でもアドレナリンがすべてを治してくれました!」
──太田宏介
この気合がすべてかもしれない。ヴァンフォーレ甲府に、キックオフ早々に決められた先制点にもあわてず、じっくりと試合を運んで逆転。少々オカルト的なことを言えば、以前のFC東京にあった、連敗中のチームに弱い「弱きを助け強きを挫く」体質をも吹き飛ばしての大勝だ。試合前のイベントもマイナス方向には働かなかった。アイドロング!!!に含まれるアイドリング!!!のメンバー、10人もの「勝利の女神軍団」の応援がストレートに応援として作用した。
正確な判断でパスをつなぐ組織的な甲府を相手に、容赦なく個人能力の差を見せつけて4-1。渡邉千真はドッピエッタ(2得点)では満足せず、トリプレッタを狙っていた。渡邉だけでなく、チーム全体から次の得点を狙おうという貪欲さが感じられた。
批判の多かった選手交替も早めはやめにおこない、瑕疵はなかったはずだ。
・活かしきれていなかった長谷川アーリアジャスールの替わりに、セカンドハーフ序盤にネマニャ ヴチチェヴィッチを投入
・残り15分が近づいた頃に石川直宏を投入
・そのナオ→ネマコンビで3点めを獲ったあと、「前からプレッシャーをかけにいくか」「うしろに引いて守るか」の中間の守備を試す(高橋秀人に訊いたところ、この時間帯に試した、と答えられた。石川とネマニャ ヴチチェヴィッチの守備がよくなってきたこともあって試行したのだという)
・残り10分を切ってから三田啓貴を投入、その三田のアシストで渡邉がダメ押しのゴール
これで文句を言ったらばちがあたる。
四連戦の対サンフレッチェ広島戦と対浦和レッズ戦に勝てず、不満足だったのはファンだけではない。ほかの誰よりも選手たちがいちばん悔しい思いをしていた。そこからの反発力。
反発力を発揮する根拠はほかにもあった。予備登録メンバーを含め、東アジアカップの日本代表メンバーから漏れた選手たちの悔しさが、冷静な熱さと衰えないエネルギーに転換された。
太田は言う。
「悔しい思いはみんなある。うん。それがあったからというわけではないですけど、結果的にこういうかたちで東京の選手に力があるということを見せられたと思う。でも継続してやっていかないと」
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