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警告12枚が乱れ飛ぶなか3ゴールで連敗ストップ!【マッチレポート】2013 Jリーグ ディビジョン1 第7節第1日 FC東京対名古屋グランパス_第1報(2013/04/20)[4,170文字]

試合開始前からぽつぽつと雨が降り出していた飛田給。

 

Contents

◆マッチレポート

○ランコ ポポヴィッチ監督、試合前の囲み取材に於ける談話

○ファーストハーフ

○ハーフタイムコメント

○セカンドハーフ

◆ショートレビュー

 

◆マッチレポート

2013年4月20日 14:04キックオフ 味の素スタジアム
FC東京 対 名古屋グランパス

【マッチコミッショナー】松浦敏夫
【主審】井上知大(1級審判)【副審】高橋佳久、川崎秋仁
【天候】曇のち雨、無風、気温10.3℃ 湿度57% 【ピッチ】全面良芝、乾燥
【入場者数】16,804人

<勝点6→9>FC東京3-1(1st:1-1)名古屋グランパス<勝点11→11>
【得点者】ケネディ(30分)、ルーカス(45分+4=PK、51分=PK)、渡邊千真(59分)
【警告】森重真人(8分=FC東京、ラフプレー)、高橋秀人(22分=FC東京、反スポーツ的行為)、太田宏介(39分=FC東京、遅延行為)、本多勇喜(45分+3=名古屋グランパス、反スポーツ的行為)、田中隼麿(50分=名古屋グランパス、反スポーツ的行為)、ルーカス(52分=FC東京、ラフプレー)、ダニルソン(65分=名古屋グランパス、繰り返しの違反)、田口泰士(72分=名古屋グランパス、反スポーツ的行為)、加賀健一(79分=FC東京、ラフプレー)、ケネディ(81分=名古屋グランパス、反スポーツ的行為)、田口泰士(85分=名古屋グランパス、反スポーツ的行為)、増川隆洋(87分=名古屋グランパス、ラフプレー)

【退場】田口泰士(85分=名古屋グランパス、警告2回)

 
○ランコ ポポヴィッチ監督、試合前の囲み取材に於ける談話

自分たちのプレーに集中するだけですね。それによって相手のいいところを出させない。ケネディだけでなく彼以外の相手の選手全員に何もやらせない、ということを考えたいと思います。ケネディはいい選手ですし、名古屋もいいチームですけれども、そういういい選手が出てくることによってウチの選手たちの集中力も高まり、いいプレーを引き出すきっかけになると思っています。
選手たちの状態は非常にいいです。いいトレーニングを積んできました。プレー面だけでなく精神面のリフレッシュもできました。ここまで負けているのはこまかい部分が原因ですから、そういったところを修正しないといけませんでしたが、いい意味でリフレッシュして、トレーニングで自分たちのやるべきことをできましたので、そこをお見せできると思います。やっぱり、ちょっとした部分がいつも失点につながっている。いいプレーをしていても、結局勝ちきれていない。きょうはそういう、細かいところにこだわって戦いたいと思います。
自分たちが主導権を握るためには、やるべきことをやらないといけません。いちばん大切なのは、しっかり頭を整理して、どういう状況になってもウチが主導権を握って戦えるようにしないといけませんし、コンパクトにするというのも、前にコンパクトにするのか、うしろにコンパクトにするのかを使い分ける必要があります。間延びしないようにとは、いつも頭のなかに入れておかないといけないんですけれども、前からプレッシャーをかけるのか、うしろでコンパクトにしてがまんする、しのぐのか、そこは使い分けていかないといけないと思います。
やっているサッカーは変わっていません。前回の試合を振り返ってみても、最後のフィニッシュに問題があってそこの精度は上げていかないといけないのですけれど、内容は決して悪くありませんし、やってきたことを継続して、自分たちを信じて戦うことが大切だと思います。

 
○ファーストハーフ

名古屋グランパスはケネディが復帰、自由度が増した玉田圭司がイキイキした状態で味の素スタジアムに乗り込んできた。前回、ヤマザキナビスコカップで対戦した際に周囲とのコンビネーションがいまひとつだったヤキモフスキーはベンチスタートで、左サイドハーフは10番小川佳純。手強くなった印象がある。
いっぽうFC東京は前節と変わらず、開幕戦同様の「ベストメンバー」。個の力の名古屋と組織力の東京、チームカラーも対照的な大都市クラブ対決はどちらに軍配が上がるのか──。
試合開始直後から右サイドハーフのルーカスがいい動きを見せ、プレーメーカーとして機能。ボランチの米本拓司とともに、奥のスペース、逆サイド、遠くの味方を見て長い浮き球パス、スルーパスを放っていく。3分にはルーカスのパスを受けた渡邊千真がシュートするがこれは惜しくもクロスバー。その直後にはやはりルーカスからのボールを東慶悟がシュート、これはあさっての方向へと飛んでいくものの、きわどいチャンスを演出して好調を実感させる。25分には米本のスルーパスにルーカスがいい抜け出しで追いつきビッグチャンスになりかけるが、これはシュートできなかった。
すると30分、権田修一がパンチングで防いだそのあとのセカンドボールが名古屋に拾われ、左にいたダニルソンからファーサイドゴール近くへと高い軌道のクロスが上がる。これをケネディがピンポイントでヘディング、ゴール左に決まってしまい、名古屋が先制点を挙げた。
連敗中はこれで意気消沈するか、逆に点を獲ろうと焦って前がかりになりさらなる失点を喫していた東京だったが、この日はちがった。米本から「行こう、行こう!」と声が飛ぶ。
「あそこでシュンとなっても意味がない。まだ前半だったので、獲りかえそう、ということを言いました」(米本)

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