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「戦術どうこうというより、一人ひとりが自分の役割、与えられた仕事を、チームのためにやるだけ」(渡邉千真)【今週の小平】(2013/04/19)[2,659文字]

 

 

FC東京はあす、J1第7節を味の素スタジアムで戦う。ホームに名古屋グランパスを迎えた一戦。リーグ戦は開幕二連勝のあと四連敗だけに、選手、監督の口から出る言葉は「勝つ」、それに尽きる。

「大丈夫、大丈夫。次は絶対に勝つから」
めったにこういうことを言わないんだよと念押しするのは高橋秀人だが、思いはみな同じだ。

 

 

 
「信じているから、と言われました」
こう言うのは渡邉千真だ。わたしはきみたちを信じる、きみたちも自分自身を信じてくれ――というのが、ランコ ポポヴィッチ監督から選手たちに送るメッセージだ。

 

 

 

 

応援する側からすれば、これだけ負けていて無条件に信じられるか、と否定的になるのも仕方はない。それでも信じなければただネガティヴな崖下に転げ落ちていくだけだし、まして戦う当人たちが自信を喪失したままでは敗れるに決まっている。

今週、チームはルーティーン的に練習をこなすのではなく、それこそ生活習慣を整えるように、基礎から丁寧に解きほぐしてトレーニングを重ねた。相手をサイドに追い込みプレッシャーをかけ、サイドチェンジをさせずにボールを確実に奪うのは、このチームの守備の基本でいまさら珍しいことではないが、そうした一つひとつの距離感なりディテールをあらためて確かめることで、クオリティが維持されるはずだ。
もちろん、そうした練習をしたところで、勝たなければ選手たちの心からもやもやが晴れないことには変わりない。しかしまずは自分が整っていなければ、いい結果がついてくるはずがない。

できうる準備はしてきている。諦めたらそこで終わりだ。ポポヴィッチ監督が言うように、自分たちを信じて戦うしかない。

 

 

Contents
◆渡邉千真の談話
◆東慶悟の談話
◆ランコ ポポヴィッチ監督の談話

 

 

○渡邉千真の談話

――やっぱり勝たないと、もやもやした気持ちは晴れない?
まあ、そうですね。やっぱり試合で勝っていくことがみんなの自信になると思うし。
内容はそんなによくなくとも、勝つとみんな気分もいいと思う。

(残り 1851文字/全文: 2754文字)

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