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天皇杯3回戦川崎フロンターレ戦 選手コメント①「髙岸憲伸選手、山田奈央選手、長井一真選手、成瀬竣平選手」【コメント】

〇髙岸憲伸選手
Q.特別な試合だったと思います。振り返ってください。
「この試合で死んでもいいぐらいの気持ちで臨みました。でも、これが今のチームの現状で、僕たちの実力だと感じました」

Q.途中出場でしたが、どういうプレーを意識しましたか?
「負けていたので、リスクを負ってでも前から行くことを意識して入りましたし、前半の終盤、ハイプレスをかけてボールを奪えたシーンが印象的だったので、そこは自分が入ったら、すべて前から行かせて、リスクを負ってでも点を取りに行かないといけないと思っていました」

Q.それがいい流れを作ったと思います。
「決めきるチャンスが何回かありました。でも、川崎はウチの1本のミスをしっかり突いて点を取っていた。そこが自分たちと川崎さんの差だと感じました」

Q.2失点した後、髙岸選手の縦パスから得点が生まれました。
「そこが自分の強みだと思っています。自分がボールを持ったら、前に前に、相手の嫌がるところにボールを差していかないといけないと思っています。そこは今のチームの方向性とは違うかもしれませんが、自分は死ぬ気で戦いに行ったので、自分の価値を示すために覚悟を持ってボールを受けて縦パスを入れました」

Q.自分らしさを出さないといけないですからね。
「本当はチームの方向性のプレーをしないといけない。監督が選手を評価するわけですから。チームにフィットしないと使ってもらえないので、両立させることが自分の課題だと思っています」

Q.終了間際の唐山選手のシュートも髙岸選手のパスからでした。
「あの場面はどうしても自分がシュートを打ちたかった。ボールを受ける前からシュートを打つイメージも、ゴールを決めるイメージもできていました。そこで『俺に打たせてくれよ』と唐山選手に厳しく言いすぎてしまったことを今は反省しています。試合中でしたし、もっとポジティブな声がけをしないといけなかったとは思っています。自分の中では寺沼選手が落とした瞬間に相手選手が食いついたのが見えたので、そこをかわせばゴールは見えていた。シュートを打ちたかったというのが正直な感想です」

Q.川崎をあと一歩まで追い込むことができましたが、この結果をどのように受け止めていますか?
「これで自分たちの価値を証明できたかというと、勝ててないので、明らかに証明できたとは言えないと思っています。ただ、リーグ戦は続いていくので、そこにどうつなげていくかが今日試合に出た選手のセカンドテーマ。今日の試合でリーグ戦にいい刺激を与えるというものがあったので、今日は刺激を与えることができたと思いますし、これからさらに底上げをしていかないといけないと思っています」

Q.次節山形戦に食い込みたい気持ちが強いのでは?
「チームがいい方向に向かうことがチームスポーツの大前提。そこを今のチーム、フロントスタッフ、サポーター・ファミリーが一つになって、目の前の試合に勝つために戦うことが必要だと思います」

〇山田奈央選手
Q.川崎をあと一歩まで追い込みましたが、勝ち切れませんでした。
「ここ1カ月試合に出られてなくて、この試合に懸ける思いは強かったです。自分も含めて、陽太もニイザ君もそういう思いだったと思います。だからこそ、勝ちたかったという思いが強いです」

Q.前半は相手の勢いを受けてしまいました。
「どうしても相手のボールホルダーにプレッシャーをかけることができず、DFラインをなかなか上げることができなかった。相手選手が裏への抜け出しを頻繁にしてきたこともあって、相手が蹴れる状態でラインは上げられない。前から行ってボールを取るシーンはあったのですが、継続できなかった。それで後手に回るシーンが多くなってしまいました。後半になってから、負けていることもあって、前から行く意識が強くなった。ボールホルダーにプレスをかけて、相手のミスを誘うシーンを何度も作ることができた。0対0の状況からそういう展開を作れるようにならないといけない。負けている状態でできても意味がない。そういうところをピッチ内でしっかり統一して戦えるようにしたいと思います」

Q.後半途中から川崎はロングボールを多用してきました。
「相手の裏の抜け出しに対するロングボールというより、しっかりプレッシャーをかけることができていたので、跳ね返すことができました。そして、セカンドボールも拾えました。前半よりも自分たちが意図的にロングボールを蹴らせていた意識はありました」

Q.2失点した後、猛攻を仕掛けました。
「前半1失点している以上、とにかく前から行くしかないと思って戦っていました。2失点目を喫しても気落ちすることなく、まず1点取るという意識を統一できていました」

Q.この試合をどのように次につなげていきますか?
「いつもそうですけど、後半は相手の走力で上回って多くのチャンスを作ることができている。だからこそ、前半相手に先制点を与えないようにしないといけない。追いかける展開だと苦しい状況になる。最低でも0対0で試合を進めることができれば、後半は自分たちの流れに持っていける。前半の戦い方が大事になると思っています」

Q.次節山形戦に向けて。
「チームとして勝てていない状況で、まずは勝ち切らないといけない。前節は6ポイントマッチで相手に勝ち点を与えてしまったことはネガティブな結果でした。その流れを今日の川崎戦で断ち切らないといけなかったし、リーグ戦に出ている選手を脅かさないといけなかったのに、それができなかった。でも、気持ちを切り替えて、チーム全体で一つにまとまって、まずは勝ち点を積み上げていけるように準備をしたいと思います」

〇長井一真選手
Q.左サイドバックとして出場しました。
「川崎がうまいことは分かっていました。まずは守備のところで穴を開けないことを意識してプレーしました。あとはチームとして理想としている展開に持ち込むことは難しいと思っていたので、いかに崩れずに焦れずに戦えるかというところを意識しました。僕も年齢的に上の方なので、周りとコミュニケーションを取りながらプレーすることを心がけていました」

Q.前半は我慢強く試合を進めました。
「もちろん、前からプレスに行きたかったですけど、難しいと感じました。試合の中で修正するのは難しいと感じたので、ラインを下げて我慢強く守ることを意識しました」

Q.ボールを持ってもつなぐよりも背後を狙いました。
「そこでつなげたらよかったのかもしれませんが、ボールを奪った後の圧力がすごかった。川崎は距離感がいいので、常に誰かが近くにいる状態でした。その分、ひっくり返しやすいということを全員で共有していていたし、特に開始10分は背後を徹底的に狙いました」

Q.ミスから失点してしまいました。
「その後に点を取りに行きたかったですけど、そこで前がかりになっても、うまくいくかどうかわからなかった。試合の流れの中で前から行くことに対して難しさを感じていたので、我慢強く、最低でも1失点で終えようと思っていました」

Q.後半はアグレッシブな戦いを見せることができました。
「正直、個人のところで負ける気はしませんでした。ボールを受けてもはがせるし、前からプレスをかけてボールも奪えた。マンツーマンでも潰すことができた。そこはまったく問題ありませんでした」

Q.あと一歩まで追いつめました。
「その一歩が近いのか、遠いのか。ピッチの中でプレーして感じるものがありました。そこの差は点差では測れないものもあるように感じています」

Q.リーグ戦も含めて、あと一歩の試合を勝ち切れないことが多いです。
「内容がよくて勝てるのが理想ですけど、内容が悪くても勝てるチームにならないと、残留争いは厳しくなる。際の部分とか、トレーニングから求めてやっていくしかない。ミニゲームでも、勝負に対していい意味で一喜一憂するぐらいのテンションでやらないとダメ。淡々とやっているようでは厳しいと思います。そういう選手が1人でも増えていくことが大事だと思います」

Q.週末には次節山形戦が控えています。
「本当にやるしかない。チームで一つにまとまって、勝つために何ができるかをしっかり考えて、明日からやっていきたいと思います」

〇成瀬竣平選手
Q.惜しいゲームでした。振り返ってください。
「前半は相手のロングボールを警戒して、DFラインが下がりすぎてしまいました。なかなかボールを握れない時間が続くこと自体は想定内ではあったのですけど、握らせすぎてしまったなという感想です。そして、嫌な時間帯に失点して、僕たちはなかなか相手ゴール前で行けず、前半を終えてしまいました。後半は自分たちの流れになる時間帯もありましたが、2失点目が重く響きましたね。チームとしてもったいなかったと思います」

Q.前半と後半で何が変わったのでしょうか?
「後半は前からしっかりプレスをかけることを意識しました」

Q.前半からそういう展開に持ち込みたかったですね。
「なるべく失点しない時間を長くすることが大切だったと思います。悪い流れが続いても、ずっとその流れが続くわけではなく、どこかで僕らのチャンスが来る。今日は1点取れましたけど、2点目、3点目を取るチャンスがあっただけにもったいなかったという思いが強いです」

Q.今季の水戸は先制点を奪われることが多く、こういう展開の敗戦が多いです。何か感じるところはありますか?
「やられてからスイッチが入るようでは厳しい戦いが続くと思います。チームとしてまず失点しないことと失点しない時間帯を増やすことを意識しないといけないですし、自分たちの攻撃でしっかり得点を奪うことが大事だと思います」

Q.相手に合わせるだけでなく、自分たちから仕掛けていく姿勢がもっと必要では?
「川崎はうまかったですけど、相手に動かされているというより、自分たちがボールを動かさせているという意識をチーム全体で持てるようになると、気持ち的に楽になると思います」

Q.次は山形との対戦です。大事な試合になります。
「前節いわき戦は逆転負けをして勝ち切ることができませんでした。チームとして、ここで落ちるのではなく、しっかり前を向いて、リーグ戦も残り少なくなってきているので、残留争いを勝ち抜くことも大事ですけど、上を目指して戦うことも大事だと思います。山形戦でしっかり勝って、そこからまた上がっていけるようにしたいと思います」

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