HAMABLUE PRESS

【シリーズ】2023 シーズンレビュー vol.1……高き理想

 

2023シーズン、横浜FCにとって3度目のJ1挑戦は、過去2回と同じように最下位での降格で幕を閉じた。2度目の挑戦だった2020シーズンは15位だったものの、コロナ禍で降格なしのシーズンだったため、実質的に横浜FCは残留に成功したことがなかった。来季からJ1が20チーム制となり、降格枠が一つだった今季は、J1定着への足がかりとする絶好のチャンスだったのだが……。

開幕から10試合勝てず、昨季の主力が相次いで離脱する中で、それでも最終節まで希望をつないだ、今季の苦闘を振り返っていく(番記者座談会である程度その役割を果たしていることもあり、昨年よりも短めの全4回を予定)。

(文と写真/芥川和久)

▼昼田GMと四方田監督

「私個人としては札幌のようなサッカーをしたいとは思っていないし、それは会社(クラブ)も同じだと思う。札幌にサッカーは1クラブしかないけど、横浜にサッカークラブは3つあって、すぐ近くにフロンターレもいる。その中で『横浜FCのサッカーが面白い、見に行こう』と思ってもらわなければいけない。フロンターレとマリノス以上のエンターテイメントをどう作っていくか。それが今後の我々の課題です」

2022年、カタールW杯のために早めに訪れたシーズンオフの11月。昼田宗昭ゼネラルマネージャーはハマプレのインタビューに応じ、昨季を振り返り、今季の展望を示した(詳しくは過去記事を参照)。その中で語られたこの言葉が、今季の結果に重くのしかかることになった。

(残り 2621文字/全文: 3252文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ