2024年04月25日 1時07分　
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■小倉 陽太

──プロ初先発の気持ちは？

「本当に日々の積み重ねをスタッフの方々が評価してくれた証拠だと思うので、やっぱり今まで練習で頑張ってきてよかったなと思っています」

──ミラーゲームの試合にもなりましたが、どういったところを意識して試合に入りましたか？

「ミラーゲームになるというのは分かっていましたが、相手の田中(雄大)選手やボランチの仙波(大志)選手が可変して、ディフェンスラインに入ったり途中で前が2枚になってトップ下がいるような形にもなっていました。そこに惑わされたところも多少はありましたが、徐々に慣れてきてうまくケアできました」

──ボランチコンビを組んだ和田選手とは、事前にどういった話を？

「トレーニングマッチでも良い距離感でボールを回せることが多かったので、そのイメージをなくさずにやろうと話をしました。ただ、せっかくボールを持ってもすぐ相手ボールになってしまったことは少し想定外でしたけど、事前に話していたことはうまくできたかなと思います」

──同点弾のシーンは、櫻川ソロモン選手へのスルーパスからでした。本当はシュートを打たせたかった？

「そうですね。僕のパスがちょっと弱くなってしまいましたが、強すぎても雨の影響で前に流れてしまったので、結果的にあれぐらいで良かったのかもしれません。うまくソロモンが体を入れてくれました」

──ゴールシーンを振り返ると？

「もともとそんなに点を取るタイプのプレーヤーではないので、プロ初スタメンでゴールできたことは、自分の今後のキャリアでも思い出になって振り返ることができると思います。ゴール以外のところは課題が多いので、もっとチームを動かして安定させて攻撃の流れを作れるような選手にならなきゃいけないなと感じています」

──横浜FCユース時代の監督でもある(小野)信義コーチにもほめてもらえそうですか？

「ハーフタイムに『良いプレーができてるよ』と声をかけてもらいました。自分的には『そうかな？』とは思ったんですけど、そういう言葉をもらえたのはうれしかったですね。自分のサッカー観を教えてくれた恩師ではあるので、ひとつ恩返しにはなったかなと勝手に思っています」

──あえて課題を挙げるなら？

「攻守両面でまだまだ強度が足りないなと感じました。特に守備のところでは、相手のFWがソロモンみたいにがっつりボールを収めて散らすタイプで、そこからのこぼれ球を拾えるように意識してはいましたが、そのあとのパスが雑になってしまったり、ボールを受けたときに何か選択肢がなくてミスにつながってしまう場面がありました。そういったところを今後は直していきたいと思っています」