「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(新井かパクが)試合に出ることになるだろう。彼らを信頼している」(モンバエルツ)・「ポイントは先制点」(中町)他 [湘南戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「広島戦は敗れたが、Jリーグのデータによれば両チームに大きな差はない。我々のほうがシュート数は多く、チャンスの数も多かった。広島はシュート5本のうち4本を枠に飛ばし、それで2点取った。我々は広島の右サイドに苦しめられた。ミキッチは毎回危険なプレーをする。塩谷も代表レベルの選手だ。そしてウタカも違いを生み出せる選手だった。個人で言うと、我々は何人かの選手がいいパフォーマンスを出せなかった。

(ファビオの出場停止について)我々はチームとして戦っている。これまでも言っているように11人ではリーグ戦を戦えない。そしてチームには経験のある選手がいる一方で、若くて経験の浅い選手もいる。(新井)一耀はナビスコカップで経験を積ませて鳥栖戦でいいプレーをした。(パク)ジョンスは川崎フロンターレ戦でいいプレーをした。どちらかが週末の試合に出ることになるだろう。私は彼らを信頼しているし、持っているクオリティを発揮してくれればいい。(栗原)勇蔵はけがで難しいと思う。

(カイケとマルティノスの状態について)マルティノスはガンバ戦とジュビロ戦で違いを生み出した。ただ広島戦ではいいパフォーマンスを出せなかった。カイケはチームに馴染むところで問題がある。でもセンターFWというポジションは難しい。そして選手をスカウトして補強するのは、違いを生み出すためだ。たとえば(富樫)敬真は結果を残し、(遠藤)渓太もいいプレーをしている。でも補強したということは、それ以上のプレーを見せて結果を残さなければいけない。

(湘南について)相手がプレッシャーをかけてくることは予測できている。相手の特徴に合わせるのではなく、特徴を知った上で我々のプレースタイルを出すことが大事。ここからは連戦になるが、その時々のベストのメンバーで臨んでいる。チーム全員で戦うことが必要で、マルティノスは筋肉系のけがをしていることもある」

 

MF 11 齋藤 学

「湘南がここまで勝てていないことは関係ない。ベルマーレはベルマーレのサッカーをするし、マリノスはマリノスのサッカーをする。連敗しないことが大事。Jリーグは一度負けても優勝争いから脱落するリーグではない。切り替えてしっかり勝ってリスタートしたい。まだ首位とは勝ち点5差。首位の浦和と引き分けたし、フロンターレや鹿島とはまだゲームが残っている。ウチは去年から強いチームに勝てない傾向があるけど、今年はガンバに勝った。ものすごく強いチームではないからこそ一体になって戦わないといけない」

 

DF 15 新井 一耀

「自分は後ろの選手なので、とにかく失点しないことを意識している。守備でいいプレーを出せれば攻撃でもいいパスを出せる。出場したら、いい試合の入り方を心がけたい。(中澤)佑二さんはチームを統一できるし、シュートブロックが必ず体に当たってヘディングも絶対に負けない。大学とはまったく感覚が違うので自分はついていくので精いっぱい。コンビを組むのは初めてなので、なんて声をかければいいかわからないけど、自分にできることをしっかりやりたい。佑二さんやナビスコカップで組んだ勇蔵さんと一緒にプレーできるのは光栄だし、その人たちを超える選手になるためにマリノスに加入した。佑二さんや勇蔵さん、ファビオ頼みではなく、何かあったときは自分がなんとかできるようにしたい。リーグ戦とナビスコカップでは会場の雰囲気が違うし、プレーしている選手の質も違うと思う。見ている人が多い中で最大限のパフォーマンスを出したい」

 

 

下バナー

 

MF 10 中村 俊輔

「去年までの相性や結果というのは、今年になって両チームともメンバーが変わるので参考にならない。ウチにとっては久しぶりに負けたあとのゲームなので、反省すべきところを踏まえてゲームに臨みたい。たとえば広島戦ではゲームの入り方が悪かった。同じミスを犯さないようにしたい。それは相手のチーム状況は関係なくウチの問題。相手のことでいえば、連敗しているチームは一つのことが良くなると全体が良い方向に進むこともある。そうならないように気を引き締めて臨みたい」

 

MF 8 中町 公祐

「連敗は許されないどころか、ベルマーレ戦では勝ち点3が必要。勝ち点1でも足りない。首位とはまだ勝ち点5差だし、1stステージのタイトルをあきらめるようなタイミングではない。広島戦は相手どうこうの前に自分たちが力を発揮できず、もったいない敗戦だった。チームとしてやるべきことをしっかりやれば、おのずと結果はついてくる。ポイントは先制点。相手に「またか」と思わせたら優位に進められる。勝てていないときはそういうメンタルに陥りやすいと思う」

 

DF 23 下平 匠

「(新井)一耀と同じチームでプレーするのは今回が初めて。練習試合でも一度も一緒に組んでいない(苦笑)。だからゲームになってどういうプレーをするかわからないけど、人にはしっかりつけるタイプだと思う。それとビルドアップの技術はあるので、そこは問題ない。あとは試合の入り方が大事。緊張するかもしれないし、プレーしやすい状況を作ってあげたい。チームとして先制点を取れれば一耀も落ち着いてプレーできると思う」

 

FW 9 カイケ

「ブラジルにもいろいろなシステムを使うチームがある。だから3バックの相手が続くからといって違和感はない。広島戦では攻撃の部分で勝利に値するプレーを出せなかった。前々回の磐田戦でのオフェンスをベースにしたい。もちろん前からの守備も重要になる。攻撃の選手も守備をするのは当たり前だ。ただ、チーム全員で守備をするのと同じようにチーム全員で攻撃する意識が大切になる。攻撃も守備も全体で関わっていかないといけない」

 

 

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ