「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

システム変更に意味があるとすれば、その答えは渡辺皓太。 努力と我慢の結晶となった価値あるゴールだ [ACLラウンド16/バンコク・ユナイテッド戦レビュー]

 

風向きが変わったのは、宮崎キャンプが終わってから

 

中盤が逆三角形の4-3-3に変更となり、注目のインサイドハーフで起用されたのはナム・テヒと、そして渡辺皓太だった。

 

 

背番号6は宮崎キャンプのほとんどをアンカーとして過ごした。ほぼ固定されていたと言っていい。ポジションを争うのは主将の喜田拓也で、昨季よりも守備に軸足を置かなければいけないことを考えると、ファーストチョイスになる難しさに直面していたのが事実だろう。

 

 

風向きが変わったのは、宮崎キャンプが終わってから。西村拓真の海外移籍も無関係ではなかった。非公開で行った練習試合の途中から、短い時間ながらもインサイドハーフとして出場。そのパフォーマンスがハリー・キューウェル新監督の目に留まった。もともと攻撃的MFだったオフェンス性能の高さが、彼のポジションを半列上げた。

 

 

ダブルボランチの一角でプレーしていた時は、これほどシュートシーンに絡むことはできなかった。中盤の底で過ごす時間がすっかり板につき、リスクマネジメントが先に立っていた。それがアンカーに喜田という盟友が後ろにいてくれる安心感からか、バンコク・ユナイテッド戦では序盤から積極果敢に相手ペナルティエリア内へ侵入していく。

 

 

ゴールという形で結実したのはエウベルのゴールで先制した6分後の24分だった。左サイドでエドゥアルドの足の長いパスを受けた加藤蓮が中央へ折り返すと、アンデルソン・ロペスがDFと一緒にニアサイドへ飛び込む。ファーサイドに流れたボールを左足で合わせたのは、ワンテンポ遅れてゴール前に入ってきた渡辺だった。

 

 

 

ヨコエク

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