アウェイでも3ポイントがマストの一戦。人工芝のピッチで福岡戦温存の杉本健勇が雄叫びを上げる [ACL カヤFC戦プレビュー]
人工芝のピッチとリスクヘッジ
4-0で快勝したアビスパ福岡戦から中9日で臨むカヤFCとのリターンマッチだ。
ACLのグループステージは折り返し地点を過ぎて後半戦へ。初戦の仁川ユナイテッド戦を落としたものの、山東泰山とカヤFCに2連勝し、ここまで2勝1敗。上位3チームが同じ星取りで並んでいることを考えると、ここまで3連敗と力の劣るカヤFC戦はアウェイでも勝ち点3がマストになる。
前回対戦では自陣ゴール前に引いて守る相手に序盤こそ手をこまねいたが、水沼宏太のゴールを皮切りに3ゴール。強気に3バックシステムを採用して押し込み続けた末の完勝だった。明日のゲームがホームゲームになるカヤFCがどのような出方をしてくるのかわからないが、力量差は明らかなので焦る必要はない。「落ち着いてやること。焦りが出てしまうとうまくいかないし、シュートにしてもクロスにしても、ゴール前に入っていく動きにしてもどれだけ落ち着いてできるか」とケヴィン・マスカット監督が見据えた通りだろう。
唯一にして最大の懸案事項は、この試合を行うピッチが人工芝であること。日本サッカーのトップカテゴリーに位置するJ1クラブの選手が人工芝でプレーする機会は皆無に等しい。天然芝と違って地盤が固く、ボールの弾み方も異なる。前日練習を有効活用してアウェイの環境に早く慣れることが勝利への一歩目になる。
同時に考えたいのが、負傷に対するリスクヘッジである。前述したように地盤が固いのだから、膝をはじめとする関節への負担も大きくなる。チーム全体でこの一戦に向けて準備を施しているとはいえ、選手によっては不安が付きまとう。
例えば宮市亮のように膝に不安を抱えている選手にとって、今回の環境は非常に厳しい。8月の浦和レッズ戦で左膝を負傷した一森純も同様だろう。負傷のリスクを負って強行出場すべき場面ではないので、彼らの起用は得策ではないように思える。
センターバックの人選と枚数は……
無理強いしたくないのは宮市や一森だけではなく、コンディションを見極めながら起用を考えるべき選手は多い。
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