「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

水沼宏太がマリノスを勝利に導く。 背番号18が存在意義を見せつける [ルヴァン杯準々決勝2nd 札幌戦プレビュー]

 

小池龍太がついに部分合流

 

ルヴァンカップで採用されていたアウェイゴールルールは今大会から撤廃された。180分ゲームの前半を終えた現状は1点のビハインド。残り時間は90分あって、人数も同じ11人でスタートできる。追いかける展開には違いないが、ネガティブな要素はそれほど大きくない。2点差以上で勝利すれば文句なしの準決勝進出なのだから、無理難題ではない。

だから悔しい逆転負けに肩を落とすよりも、最少得点差でアウェイゲームを乗り切った事実をポジティブに捉えもいい。第1戦では直近のリーグ戦先発メンバーにある程度手を加える形で臨んだが、本当の意味で勝負がかかっている第2戦は先発を戻す采配が濃厚。アンデルソン・ロペスやエウベルらが先発に名を連ねるはずだ。

 

 

その中で、今回もU-21選手の先発出場義務ルールがあるので山根陸の先発は確定的。今回は喜田拓也とコンビを組む可能性が高く、より相手ゴール前に絡む役割が求められる。終盤戦に向けては「結果や数字にこだわりたい」と鼻息を荒くしており、ボランチのレギュラー争いに割って入るための試金石となる一戦だ。

 

 

負傷者が続出しているセンターバックは、脳震とうの可能性で途中交代した實藤友紀の出場が難しい。公開された前日練習の冒頭15分には角田涼太朗が参加していたとはいえ、実戦復帰はもう少し先だろう。エドゥアルドや上島拓巳のコンディションに不安を残すとはいえ、ここは気合いと根性で乗り切ってもらうしかなさそうだ。

 

 

また、長期離脱中の小池龍太も部分合流ながらグラウンドで汗を流した。今季は受難のシーズンになっているが、勝負の最終盤に復帰できれば心強い存在。焦ることなく一歩ずつ階段を上がってくるのを待ちたい。

 

 

 

 

水沼は連続先発濃厚

 

ウイング陣は筋肉系の故障を抱えているヤン・マテウスはこの試合も回避する見込みで、前回試合で退場処分となった井上健太は出場停止。ならば右ウイングには1ゴール1アシストと結果を残した水沼宏太を起用するしかないだろう。

 

 

ヨコエク

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