「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

松原健が欠場濃厚の右サイドバックの人選は?? 木村卓斗、村上悠緋、山根陸、上島拓巳が候補に [親善試合 セルティック戦プレビュー]

 

飯倉大樹はもうすぐ戦列復帰か

 

アウェイの名古屋グランパス戦から中3日で天皇杯FC町田ゼルビア戦、そこから間髪入れず中2日で川崎フロンターレと激闘を繰り広げた。

さらに中3日で明日のセルティックFC戦に臨む。リーグ戦や天皇杯のようにタイトルを賭けた戦いではなく、いわゆる親善試合だ。

したがって普段の公式戦のようにメンバー枠18人ではない。怪我人を除く全選手がベンチに入れる見通しで、試合途中からは選手交代が頻繁に行われる展開が予想される。

フロンターレ戦のハーフタイムに交代した松原健は、頭部を強打したため大事を取った。マルコス・ジュニオールのように大きなダメージを負ったわけではなく、前半終了時には歩いてロッカーへ引き上げた。ただ、中3日で無理をするシチュエーションではないため、この試合は回避濃厚だ。

 

 

途中交代といえば、永戸勝也もゲームも終盤にプレー続行不可能となった。もっとも、こちらは疲労から足を攣ったための交代で、負傷ではない。左サイドバックが駒不足に陥っているだけに、親善試合とはいえ真価が問われている。

 

 

長期離脱になってしまった小池裕太の欠場はもちろんのこと、西村拓真も試合復帰はもう少し先になりそう。角田涼太朗も8月に入ってからの復帰が目標だ。反対に、飯倉大樹はもうすぐ戦列復帰する頃かもしれない。

 

 

これ以上の負傷離脱はチーム運営に大きな影響を及ぼす。とにかく怪我人を出さないこと。試合中にプレー強度をセーブするのが難しいのは百も承知の上で、最初にして最大のテーマである。

 

 

本職不在の右サイドバック

 

親善試合だとしても、マリノスのフットボールを磨くチャンス。成長するための良い機会だ。

右サイドバックに誰を起用するか。前述したように松原健は欠場濃厚で、小池龍太はリハビリ中。本職が右サイドバックの選手は見当たらない。

 

ヨコエク

 

天皇杯の町田戦では、木村卓斗がこの位置で先発した。しかしながら先制点献上のボールロストに絡むと、その後もメンタル面を立て直せないまま時計の針だけが進んでいく。彼だけの問題ではないとはいえ、ハーフタイムに交代した印象はあまり良くなかった。

 

 

その木村からバトンを受け取って後半から出場した村上悠緋はどうか。持ち前のアグレッシブさと攻撃性能は大きな可能性を秘める。ストライカーポジションでピッチに立つための足掛かりをつかみたい一戦だろう。

 

 

今後のリーグ戦を見据えてチームを整える視点なら、もちろん山根陸という選択肢も有力。右サイドバックでの先発は5月3日のサガン鳥栖戦までさかのぼる。オプションとして評価しているのであれば、この機会に試しておきたい。

 

 

フロンターレ戦途中からのように上島拓巳をコンバートする手もあるが、明日の試合に関してはあまりにも実戦的すぎる采配か。より勝敗を重要視するリーグ戦では実績ある畠中槙之輔をセンターバックに投入し、上島を右に出す一手が最も現実的だ。

 

 

元チームメイトとの再会を楽しみつつも、今後への足掛かりにしたいゲーム。多くのメンバーをさまざまな位置で起用する大胆な采配で、可能性を探るための機会にしていく。

 

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