Jリーグは今週21日に第2登録期間(ウインドー)が開く。 リーグ連覇と、アジア制覇と、さらには来季以降も見据えて、水面下で次の一手を模索する [夏の移籍ウインドーに向けて]
週末の激闘を終え、Jリーグは中断期間に入った。リーグ戦は8月6日の浦和レッズ戦まで間隔が開く。
残り13試合。今後のスケジュールを見ればわかるとおり、過半数の8試合をホームで戦えるのは大きなアドバンテージだ。さらにアウェイ5試合中3試合が関東圏と、移動による負担が少ない。9月後半からACLのグループステージを並行して戦うことを加味しても、大きな意味を持つ。
とはいえ、準々決勝に進出しているルヴァンカップも含めて、中2~3日の連戦になった時にメンバーを入れ替えずに乗り切るのはおそらく不可能。先日の町田戦のようにオールメンバーチェンジとはいかないまでも、少なからずターンオーバーしながら戦うのが現実的な策となる。
Jリーグは今週21日に第2登録期間(ウインドー)が開く。すでに選手獲得を発表しているチームもあり、移籍市場はこれから活発になっていくだろう。
例年、素早く鋭い動きを見せているマリノスにも注目が集まる。しかしながら潤沢な資金力を持っているわけではない。選手獲得には原資が欠かせず、そのためには選手の放出も考えなければならない。自転車操業に近い状態は変わらない。
ウインドーオープンを目前に、チーム編成に大きな影響を及ぼす事態が起きた。町田戦で負傷交代した小池裕太が右膝前十字靭帯断裂で全治8ヵ月見込みと診断されたのである。今季中の復帰は絶望的で、貴重な左サイドバックのバックアッパーを失ってしまった。
今後も永戸勝也が軸になるのは変わらず、8月に入ればセンターバックだけでなくサイドバックをこなせる角田涼太朗も復帰する見込み。ボランチの山根陸をコンバートすることも可能で、現状で緊急事態には至っていない。
ただ、小池龍太に復帰の目処が見えにくい右サイドバックも似たような状況で、両サイドバックが手薄になっているのは事実。山根に関しては、海外移籍を志向する藤田譲瑠チマの去就によってはボランチの3番手に浮上するため、サイドバックとして計算するのは難しいかもしれない。
かといって松原健や永戸と同等の力を持つ選手を引き抜くのは、予算的にも編成的にも無理がある。健全な年俸バランスを崩すわけにはいかない。両サイドを器用にこなせるバックアッパークラスが理想で、補強に動くのであれば強化部の慧眼と交渉力が問われる。
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