植中朝日のライバルは得点ランキング1位の選手。 乗り越えた先に見える景色はきっと格別で、想像できないくらい絶景のはず
待ちに待ったJ1デビューの瞬間は、シーズン後半戦最初のゲームの後半16分に訪れた。
1-0でリードしているとはいえ、後半に入ってからは苦しい時間やピンチの場面も多かった。点差を広げ、相手の戦意を削ぐために、2点目が喉から手が出るほどほしい状況だった。
結果として、植中朝日は3回あったチャンスをすべて決めきれなかった。最初のチャンスはオフサイド判定で幻のゴールに。宮市亮の折り返しを受けた場面は、目前でDFが触れたこともあってミートできず相手GKに阻まれた。そして、完全に抜け出した状態から放ったシュートは無情にもバーを叩く。
広島戦から数日が経過し、本人に振り返りの言葉を求めた。するとロジカルな答えとともに、そのシーンが鮮明に蘇ってきた。
「(オフサイドになった場面は)チームとしての狙いでもあるような形で綺麗に決まったと思う。ああいうシーンは引き続きどんどん増やさないといけない。自信を持ってやり続けたい。
(2回目のチャンスは)僕の前に相手が一度触っていて、正直難しかった。決定機だったけど、蹴る直前で相手がクリアしようとしていて難しかった。
(バー直撃シュートは)蹴った瞬間に当たるなと思った(苦笑)。相手も来ていて、ボールも足下に少し詰まっていて、(キックの)当たりが良くなかった」
もっとも、チャンスがあったことは紛れもない事実で「オフサイドとバーに当てた部分は決めないといけない」と反省も忘れない。その上で「練習あるのみ。動き出しの部分で自信を掴めたことだけを考えて次に臨みたい」と前を向いた。
途中出場ながら想像以上にプレータイムが長かった。これも自信を深めた理由のひとつだろう。
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