「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

アウェイのセレッソ戦で2011年以来の勝利を目指す。 「自分たち次第」と言い放った角田涼太朗が復帰へ [J6節 C大阪戦プレビュー]

 

相性とジンクスを突き破れ

 

セレッソ大阪とのアウェイゲームは2011年を最後に勝利していない。途中出場のキム・クナンが決めて1-0で勝利した試合で、現在も在籍しているのは出戻りの形となった飯倉大樹ひとり。13年という年月の長さを感じずにはいられない。

相性やジンクスといってもさまざまな形があり、過度に気にしていたら良い結果を得られない。でも、人間だからまったく気にならないわけでもない。こんな原稿を書いているのが、動かぬ証拠だ。

鹿島アントラーズ戦の開始直後に左足首を捻挫した角田涼太朗。開始10秒ほどで痛めていたわけだが「絶対に交代したくなかった」という強い気持ちでフル出場し、勝利に貢献した。終盤は痛みの影響に疲労が重なり、ギリギリの状態だったのかもしれない。にもかかわず、センターバックが交代枠を使うわけにはいかないというメンタリティで駆け抜けた。

 

 

日本代表辞退は残念な出来事でも、彼はそれを通過点として、そしてより成長するきっかけにできる選手だ。今週に入ってからフルメニューをこなし、痛みと付き合いながらとはいえ「自分の中で100%を出せる状態ではある」。エドゥアルドの線もなくはないが、ここに照準を合わせてきた背番号33を起用しない手はない。

その角田がセレッソ戦に向けて言い放った。

「(2011年を最後に勝利していないが)それは結果でしかないと思うし、アウェイでなかなか勝てていないだけ。去年の2試合に自分は出場していないけど、自分たち次第」

 

 

言葉を発する様子に苦手意識など微塵も感じられない。

ほかでは、加入したばかりの一森純も「そんなに勝っていないんですか!?」と、過去の戦歴など知る由もなかった。同じように2021シーズン後半以来の復帰となった杉本健勇は「その話、まだ続いているんですか!?」と目を丸くする。

 

 

知らない人間は知らなくていいのだろう。新しい歴史の1ページを刻むために、明日は明日だけの1勝を目指す。

 

 

いきなりの抜擢があっても驚けない

 

唯一にして最大の懸念材料は、右サイドバックだ。

 

 

ヨコエク

(残り 761文字/全文: 1685文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ