「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

中2日が続く過密日程で試される総合力。 マスカット監督のマネジメントに注目が集まる [J18節 名古屋戦プレビュー]

 

中2日の3連戦目。前線の組み合わせは?

 

ガンバ大阪戦から中2日で臨んだ清水エスパルス戦では、先発の変更を必要最小限にとどめた印象が強い。出場停止のチアゴ・マルチンスに代わって實藤友紀がセンターバックに入ったのは妥当だが、それ以外は左サイドバックを和田拓也からティーラトンにスイッチし、ボランチには岩田智輝ではなく扇原貴宏が起用されたが、そのほかの8選手はアウェイ2連戦で連続先発した。

 

 

ガンバ戦を勝利した流れを尊重したのかもしれない。これについてはケヴィン・マスカット監督の起用法を注視していく必要がありそうだ。もっとも、それでも指揮官は巧みにプレータイムをコントロールしていた。目の前の試合で勝利を目指しつつも、3日後になるべくダメージを残さない采配である。

特に前線の選手の起用法が面白い。2試合トータルのプレータイムを見ていくと、レオ・セアラは142分、仲川輝人は131分、2戦連発のマルコス・ジュニオールは129分、エウベルは111分。疲労を考慮すると同時に負傷のリスクを軽減しているというわけだ。

 

 

功罪がまったくなかったわけではないが、長いシーズンを戦う上でのマネジメントを1試合ずつ切り取るのはナンセンス。清水戦でエウベルを早めに交代させたことで勝ち点を失ったという見方があるとすれば結果論に過ぎない。それよりも明日の名古屋グランパス戦でしっかりスターターとして稼働し、勝利に貢献するパフォーマンスを見せることが重要だ。

 

ヨコエク

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