「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

すべてはマリノスのために。そして、すべてはマリノスのおかげ。 5選手がベストイレブンに選出されたこともチームカラーの証明として誇らしい

 

まだまだ優勝の余韻に浸りたい。

岩田智輝のMVP獲得に沸いたJリーグアウォーズ。大車輪の活躍を見せたキン肉マンの受賞に異論などもちろんない。エリート街道とは言い難いキャリアだからこそ「常に自分を成長させるために」という飽くなき向上心がひとつの結実を迎えたストーリーも素晴らしかった。

 

 

同時に、マリノスから5選手がベストイレブンに選出されたこともチームカラーの証明として誇らしい。水沼宏太、エウベル、小池龍太、そして高丘陽平。全員がチームのためにシーズン通して死力を尽くし、コンスタントに高いパフォーマンスを発揮していた。さまざまなポジションの選手がリーグを戦った監督や選手に認められたのはグループとして優れていた証だろう。

 

 

ちなみに岩田が獲得した152票は川崎フロンターレの谷口彰悟(218票)や家長昭博(217票)に及ばない。両選手が敵ながらあっぱれのパフォーマンスを披露していたのはまぎれもない事実で、それを体感している監督、選手から票が集まるのは自然な流れである。

では数字に従ってMVPを譲るべきかと言えば、それは別の話だと思う。最優秀チーム賞は、もちろん優勝したマリノスだ。だからマリノスからMVPを選ぶのは当然で、ベストイレブンに選ばれた5選手で最も得票数の多い岩田の受賞には妥当性と納得感があった。

 

 

 

岩田自身の言葉がすべてだ。

「横浜F・マリノスというチームがなければ自分がこの賞を受賞することはなかった。選手、スタッフ、フロント、すべての方々に感謝したい」

 

ヨコエク

(残り 302文字/全文: 986文字)

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