第2登録期間(ウインドー)が迫り、先々を見据えた動きが必要な時期に。 現時点で、今夏に大型補強を敢行する可能性は低い [ターラと池田の育成型期限付き移籍について]
マリノスは5日、FWンダウ・ターラ(23)とDF池田航(21)がともにJFLのFCマルヤス岡崎へ育成型期限付き移籍することを発表した。移籍期間は 2023 年 1 月 31 日までとなる。
ターラは2021シーズンに加入し、昨季はFC町田ゼルビアへ期限付き移籍してプロの水に慣れた。マリノスに復帰した今季は、リーグ戦1試合に途中出場。豪雨に見舞われた3月18日のサガン鳥栖戦で不慣れなウイングの位置ながらパワフルなプレーを見せたのは記憶に新しい。
ユース出身の池田はトップチーム昇格3年目。過去2シーズンも期限付き移籍で出場機会を模索した経緯があり、これで3年連続の武者修行となる。今季ここまで出場機会はなかったが、攻撃につながる配給を得意とする左利きらしい左サイドバックだ。
両選手とも思い描いていた青写真通りピッチに立つことはできなかった。J1で優勝争いを演じるチームはレベルが高く、層も厚い。引き続き日々のトレーニングで切磋琢磨する選択肢もあったが、プロサッカー選手として公式戦出場に勝る経験と実績はない。
今回の移籍に際してターラは「厳しい環境に揉まれて成長して這い上がります。このチャンスを活かしてもっと成長して恩返しできるように」とコメント。自身の商品価値を高めるために、出場機会を増やすための試みは大きなチャンスだ。
クラブとしてはチーム運営と並行して選手のキャリアを思いやり、できる限りの可能性を提供する。プレーヤーズファーストを体現できている証左と言える采配だ。
一方で、チームは先々を見据えた動きが必要な時期に差し掛かっている。
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