シーズンが進むにつれて、背番号2の存在感が増してきた。その永戸勝也が考える、「感覚派」のサイドバック論とは [永戸勝也インタビュー(後編)]
[永戸勝也選手インタビュー(後編)]
実施日:6月8日(水)
インタビュー・文:藤井 雅彦
シーズンが進むにつれて、背番号2の存在感が増してきた。
節目のJ通算500勝を達成した先日の清水エスパルス戦では、頭脳的なポジショニングと冷静な球出しで2得点に絡む活躍。
インタビュー後編はそんな永戸勝也選手が考えるサイドバック論をお伝えする。
淡々とした口調ながらも、大局観を言語化する能力はとてもハイレベル。
その正体は“感覚派”だった。
――永戸選手が初めてサイドバックというポジションに触れたのはいつ頃でしょうか?
「小学生6年生まではFWでした。サイドバックをやるようになったのは中学生になってからで、当時の監督が試してみたという感じです。FWとして伸び悩んでいたタイミングというか、飽きていた時期だったんですよね(笑)。最初は慣れない景色に戸惑う部分もありましたし、守備をすることへの抵抗も少しありました。でも、それ以上に比較的フリーでボールを受けられる感覚が新鮮で、前向きな気持ちでチャレンジしたのを覚えています」
――そのコンバート以降はサイドバック一筋?
「そうなりますね。だからサイドバック歴としてはかなり長いかもしれない。いま27歳だけど、15年くらいやっているのかな。こうして考えると、長いことやっているなという感じですね。このポジションは飽きません(笑)」
――サイドバックの魅力を聞かせてください。
「やはりDFなので、基本はリアクションの動きが多いポジションだと思います。試合展開や状況にもよりますが、前向きでボールを受けられることが多いですし、サイドバックが攻撃に絡むことで相手にとって嫌な人数のかけ方になる。それは自分が守備をしている時も感じることで、相手のサイドバックの関わり方やタイミング次第で受ける圧力がまったく違います。そのあたりが魅力ではないでしょうか」
――F・マリノスのサイドバックは特殊な役割やポジショニングを求められていると思います。新しい景色に慣れてきましたか?
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