「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

起用法などに一喜一憂しなくなった松原健。 成長した28歳がマリノスを2年ぶりの優勝へ導く

 

「だんだん色が抜けてしまって。そろそろ(美容院に)行かないと」

 いつの間にか美しい金色に染まった頭髪を触りながら、少しおどけた様子の松原健が笑った。

 

©Y.F.M

 

ここへきて3試合ぶりの先発出場へ機運が高まっている。前節のサンフレッチェ広島戦で小池龍太が負傷。今週前半は別メニューで調整しており、重傷ではないがベストコンディションでもない。

松原にとっては8月25日のサガン鳥栖戦以来、3試合ぶりのチャンスが訪れようとしている。

「コンディションは悪くないし、いつでも出られる準備はできている。いつ出番がきてもいいように準備できている」

 

 

とにかく日々のトレーニングを全力で過ごす。それが起用された試合でのパフォーマンスにつながる。28歳になって選手としての完成期に近づき、若かりし日のように起用法に一喜一憂することはなくなった。

松原の成長とマリノスの進化は、似た歩幅かもしれない。

かつてのマリノスであれば、失点して下を向く試合があった。負けた次の試合で脆さが顔をのぞかせることも少なくなかったように思う。

 

 

しかし最近のマリノスは、広島戦のように先制されても逆転勝利できる逞しさを身につけた。鹿島アントラーズ戦で負けた後も気持ちを切り替えて勝ち点3をつかみ取れる精神的な成長を遂げた。

その2試合ではいずれも先制点を与えており、堅い守備を誇る名古屋グランパス戦では不安材料になるかもしれない。それでも松原は意に介さない。

 

ヨコエク

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