「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「F・マリノスは勝てば全員で喜び、負ければ全員で悔しがる。毎日を全力で過ごし、尊重し合う。それこそがファミリーである動かぬ証拠です」[マルコス・ジュニオール インタビュー(後編)]

【マルコス・ジュニオール選手インタビュー(後編)】

実施日:9月1日(水)

インタビュー・文:藤井 雅彦

 

 

インタビュー後編では、突然の出来事となった監督交代についてマルコス・ジュニオールが赤裸々に語ってくれた。

そこから見えてきたボスの素顔とは――

チームはサンフレッチェ広島を3-1で撃破し、再び上昇気流に乗ろうとしている。

残り10試合、マリノスと背番号10は優勝へ向けて突き進んでいく。

 

©Y.F.M

 

 

その姿はまさしく『ボス』だった

 

――ここまで横浜F・マリノスは素晴らしいシーズンを過ごしています。マルコス選手はどのように感じていますか?

「僕も素晴らしいシーズンを過ごせていると思っています。さまざまな変化があった中でも上位にいて、コンスタントに良い内容のサッカーを見せることができています。監督交代という大きな出来事があっても変わらず攻撃的なサッカーを見せられているのも素晴らしいことです」

 

 

 

――シーズン途中に監督が代わったにもかかわらずサッカーのスタイルが変わらないのは驚きであり、珍しいことだと思います。

「ポステコグルー監督とマスカット監督は同じ哲学を持っているので違和感なくチームにフィットできているのでしょう。そして選手たちの体にはこのスタイルが染みついています。何をすべきか、どんなサッカーを表現すべきかを全員が理解している。目指す方向性が一切ブレていないことは強みだと思います。僕自身としてはポステコグルー監督が浸透させてくれたサッカーをチェンジさせるのはもったいないと思っていたので、引き続きアタッキングフットボールをできていて幸せです」

 

 

――あらためて、ポステコグルー監督にチームを離れる可能性が浮上した第一報を耳にした時の心境を聞かせてください。

「正直、不安な気持ちになりました。もし本当にポステコグルー監督がチームを離れ、そして新監督がまったく異なる哲学を持っていたらどうなるのだろう、と。でも新監督も同じ哲学を持っていると聞いて安心しましたし、実際に合流してからそれを確信できています」

 

――マルコス選手にとってポステコグルー監督はどのような存在でしたか?

「まず、我々が緩さを見せた時に喝を入れる人で、その姿はまさしく『ボス』でした。上に立つ人間として大事な素質を持っている人だと思います。そして個人的にもとても大きな存在でした。僕をF・マリノスに連れてきてくれたのはボスだったので、偉大な存在として尊敬しています」

 

 

 

――ポステコグルー監督がチームを離れる際のミーティング終了後、選手個々に会話をしたと聞きました。マルコス選手はどのような会話をしたのですか?

 

 

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