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渡邉千真と宮崎幾笑が“東京”に帰ってきた! 増嶋竜也監督率いるSHIBUYA CITY FC 2024シーズン新体制発表【Special Report】

 

撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


 3月14日、東京都社会人サッカーリーグ1部のSHIBUYA CITY FCが東京・渋谷で2024シーズンの新体制発表をおこなった。SHIBUYAは東京カップ1次戦を勝ち抜き、この14日時点では2次戦に出場中。17日の2次戦準決勝で南葛SC(関東サッカーリーグ1部)に勝てば決勝に進出するため、日程が重なる24日の開幕戦、F.C.BANDELIE戦は順延される可能性があった。しかしこの新体制発表後の17日、南葛との対戦は1-1の同点で終わり、PK方式で下回って準決勝での2次戦敗退が決定。BANDELIE戦は24日に予定通りおこなわれることなり、結果的に1週間半後にリーグ開幕戦を控えての、新加入選手お披露目となった。
 
 都リーグ1部から関東リーグ2部に昇格するには、まず1部で3位以内に入ったうえで、ノックアウト方式の関東社会人サッカー大会で3連勝し、決勝に進出しなければならない。昨年のSHIBUYAは日本大学のセカンドチームであるFC N.、本田圭佑が発起人であるセミプロ集団のEDO ALL UNITEDとの3強での争いを制してリーグ優勝を果たし、関東大会でも2連勝して準決勝に進出。しかしこれに勝てば関東昇格という、幕張の地でおこなわれたこの試合で埼玉県社会人サッカーリーグ3位のCOEDO KAWAGOE F.Cに1点差で敗れ、昇格を逃した。ボールを支配しながら先制出来ず1得点どまり、元Jリーガーの長身フォワード三島康平にセットプレーから2点を許すという結果だった。試合後の選手、スタッフ、関係者は一様に打ちひしがれた様子で、あと一歩のところで関東への切符を掴めなかったことに強い衝撃を受けていた。
 
 あのJFA夢フィールドで夢を絶たれた“幕張の悲劇”から約4カ月。新シーズンへの船出の場であるこの新体制発表の席で、現役時代は横浜F・マリノスや川崎フロンターレなどで活躍、現在はSHIBUYAで執行役員兼チームディレクターの肩書を持ち、強化トップを務める田中裕介は、昨年の課題を「得点力不足」「プレッシャーがかかった試合でのプレー」「年齢バランスの偏り」の3つに整理して説明。「“点を獲れる”選手の獲得」「昨季の主力メンバーの残留」「上位カテゴリーからの獲得」で克服すると述べた。
 

撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


撮影:後藤勝


◆渡邉千真、宮崎幾笑、増嶋竜也監督の意気込み
 
 この結果、昨年に引きつづき増嶋竜也監督が指揮を執り、Jクラブから渡邉千真や宮崎幾笑といったJリーガーを補強するという編成で2024シーズンに臨むことになったSHIBUYA。FC東京ファンの視点からすると「千真と幾笑が“東京”に帰ってきた」とも言える布陣であり、元東京勢がどこまで活躍、関東昇格に貢献するかという視点でも気になるクラブと言える。
 
 新体制発表の終了後、渡邉、宮崎、そして増嶋監督に今シーズンへの意気込みなどを訊ねた。
 

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