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キャンプ中のメインシステムだったゼロトップに戻したFC東京、堅守福岡から3点を奪い今シーズン初勝利にして8,659日ぶりの博多の森での勝利。苦手の九州を克服【2024 J1第4節vs.アビスパ福岡(AWAY)】

 

“ヤン”が選手同士を連結させ、チームは変わった。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

 3月16日、FC東京はベスト電器スタジアムでJ1第4節に臨みアビスパ福岡と対戦。1-3のスコアで勝利を収めた。この日再三、中にポジションをとっていた長友佑都がバングーナガンデ佳史扶のクロスを受け、強烈な右足シュートを叩き込んで前半28分に先制。4分後の32分には松木玖生からの長いパスを巧みにコントロールした遠藤渓太からのラストパスを相手最終ラインの背後に抜け出た荒木遼太郎がシュート、今シーズンの4点目となるゴールを決めて点差を拡げた。そして後半12分には今シーズン、ゴール前でシュートを意識的に増やしている佳史扶が長友からのボールを豪快に叩き込み3点目。日本代表、U-23日本代表の面々が関わる力強い攻撃だった。後半37分、注目のシャハブ ザハディに粘られ最後は松岡大起のシュートにより失点を喫したが、スコアはそれ以上動かず試合終了。博多の森ではルヴァンカップで2016年9月4日に勝っているが、同会場でのリーグ戦の勝利はなんと2000年7月1日のJ1セカンドステージ第2節の福岡vs.東京戦以来8,659日ぶり。鬼門のスタジアムで今シーズンの初白星を得て、苦手とする九州の地を克服した。

◆練習試合の広島戦のように

森重真人が守備を整備。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

 昨年のルヴァンカップ準々決勝第1戦同様、不意打ちのシステム変更に弱い福岡を、ゼロトップへの変更で攻略した。キャンプを終え、小平に戻ってきてからはディエゴ オリヴェイラをトップに置いた4-2-3-1(4-2-1–3)を貫いてきたが、じつはキャンプ中の練習試合に於けるメインシステムは荒木遼太郎を中心に前線が流動的になるゼロトップシステムだった。

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