仲川輝人、後半からの出場で活力をもたらし連勝に貢献。「高い位置でボールを回すことを意識した」【2023 J1第23節 FC東京vs.京都 Report】

先制ゴールを決めた渡邊凌磨。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)
8月12日に味の素スタジアムでおこなわれたJ1第23節京都サンガF.C.戦は2-0のスコアでFC東京が勝利を収めた。主体的にボールを動かそうとする京都に対し、渡邊凌磨が「前から連動的にプレスに行けて11人全員で守れているのはいいことかなと思う」と言うように、プレッシャーをかけてボールを奪うことでリズムを掴んだ。
前半12分に渡邊が高い位置でインターセプトしてから相手陣でのプレーがつづいた時間帯などが典型的だった。天皇杯ラウンド16(4回戦)ロアッソ熊本戦、J1第22節セレッソ大阪戦、この京都戦前半21分のシュートを見ても足を振る感覚を掴めていたようだった渡邊が前半36分に東慶悟のアシストで今シーズンの3点目を決めて先制。後半13分には右コーナーキックからの二次攻撃で長友佑都がボックス内に入れた浮き球をさらにエンリケ トレヴィザンが頭で右から中央寄りに送ったところを東慶悟が正確なボレーで捉えて追加点。
その後は東に替えてジャジャ シルバを投入、一時は右から仲川輝人、ディエゴ オリヴェイラ、アダイウトン、ジャジャが並ぶ超攻撃的な布陣にシフトしたかと思えば、最後はセレッソ戦のような5-4-1に変更して無失点のまま逃げ切った。後半に採れる選択肢が増えたことも勝因のひとつに数えられる。

セレッソ大阪戦につづきリーグ戦2戦連続の先発となった野澤大志ブランドン。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)
野澤大志ブランドンはセレッソ大阪戦同様に「うしろからテンポを上げたいということとボールを持ちながら前進してキーパーからアグレッシブにやることを意識しました」とコメント。個人としてはクロスボールの対応に「ちょっとミスが目立ちましたが、ああいうのをなくさないとチームとしてもゴール前の守備がふわっとしたものが出てしまうので、あれは修正しないといけないと思っています」と反省するところはあったが、チームをいいテンポでプレーさせて相手陣に押し返すことで貢献していた。
◆仲川輝人が吹き込みたかったもの

ついに復帰してきた仲川輝人。Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)
重要な横浜F・マリノス戦を前に復帰、後半の東京を活性化させた仲川の存在も心強かった。京都戦を前にした週の練習ではテーピングをした状態で傷み、一瞬ピッチサイドに出る場面もあったが、試合当日は「コンディションはいい」(仲川)という状態で臨むことが出来ていた。
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