青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

アダイウトン、塚川孝輝のゴールは「そんなにびっくりすることではない」。勝ちたい気持ちが呼び込んだシンプルな勝利【2023 ルヴァン第4節 FC東京vs.G大阪 Report】

 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 4月16日、味の素スタジアムで開催されたルヴァンカップEグループ第4節でFC東京はガンバ大阪と対戦、1-0の勝利で試合を終えた。後半29分、寺山翼から渡ったボールをアダイウトンが左で運び、上げたクロスを塚川孝輝がダイレクトボレーで決めて先制。これに対し、後半26分にアンカーの山本理仁が退場処分となり、ひとり少なくなったガンバは終盤に攻勢を強めたが、ピンチをしのぎ1点を守りきった。
 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 東京はリーグ戦のセレッソ戦につづき、スタートから4-2-3-1を採用。パスを中に通しやすい構造のせいか、セレッソ戦でも見られたハーフレーン辺りでタテパスを通すプレーが東慶悟によって再現され、またサイドへのサポートの意識と、サイドバック自身の戦う意識によってサイドでの手詰まりも減り、つなぐサッカーが復活した。東京への復帰直後やワールドカップで見せたときと同質の長友佑都の働き、そして青森山田高等学校で培った安斎颯馬のメンタルが、チームを衝き動かすエンジンになった。ボランチで先発の青木拓矢はよく安斎を見ておそらくは意識的にボールを配り、高いパフォーマンスを引き出した。
 
 そうしたフットボール面での改善もあったが、重要だったのは戦う気持ち。選手が勝ちたいと願い、ひたむきにプレーをつづけることで得られた勝利だった。
 
◆アダイウトン「すべてを出し切ることが大切」
 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 決勝アシストのアダイウトンは「いつも言っていることですけど、先発であろうと途中であろうと、すべてを出し切ること、そしてチームが勝つことがいちばん大切だと思っています」と言った。そのとおり、この日、出場機会を得た選手たちのシンプルな頑張りが観る者に伝わってくる一戦だった。
 

(残り 2278文字/全文: 3317文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ